【みやき町「健幸長寿」のまちづくり(4)】健幸長寿の象徴をカタチに、元気なまちづくりを支援
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4年の歳月をみやき町とともに並走
「市村清記念メディカルコミュニティセンター」(以下、メディカルセンター)は、隣接する町営の温水プール施設「北茂安B&G海洋センター」の改修に合わせて周辺一帯を再開発する「メディカルコミュニティみやきプロジェクト」の肝となる施設。設計から着工、そして竣工まで実に4年の歳月を、官民が手を携え取り組んだ。施設整備を担当したのは、(株)栗山建設、(株)九州PFIクリエイト、(株)石橋建築事務所、(有)エフケイエンジニアリング、(有)古賀建築測量設計事務所で構成された特別目的会社(SPC)「(株)メディカルみやき」。なかでも、PFI定住促進事業を通じてみやき町の人口増に貢献するなど、官との連携事業で豊富な実績を持つ九州PFIクリエイトの存在は心強いものだった。
「みやき町では三根地区で地域優良賃貸住宅や戸建など5事業、中原地区で1事業の計6事業を通じて、住宅整備に携わりました。こうした実績に加えて、当社の活動拠点がみやき町であるということも、今回の統合医療複合施設への挑戦につながっています。メディカルセンター整備は『健幸長寿のまちづくり』という確固たる目的に合わせて進められていきました。メディカルセンター内で営業をするのに適した事業者の選定から始まり、選定事業者の意向を可能な限り汲み取るかたちで設計、施工の詳細をすり合わせていきました。みやき町をはじめ、複数社間で合意形成を図りながら進めていく必要があったため、実施設計までには相応の時間を要しました」(杉本代表)。
総事業費約24億円という、みやき町の一大プロジェクトだからこそ、関係者それぞれに譲れない思いがあり、困難もあった。だからこそ、メディカルセンターの開業に際して杉本代表は、「メディカルセンターに込められた健幸長寿のまちづくりという思いが結実するよう、町民をはじめ、多くの方に利活用していただきたいです」と、これから始まるみやき町の新たなまちづくりに期待を寄せる。
誰もが元気に暮らせるみやき町へ
メディカルセンターは、施設完成後に所有権を町に移転するBT(Build Transfer)方式で行われた。整備を手がけたSPCも解散するが、整備に携わったからこそ、メディカルセンターが健幸長寿のまちづくりの象徴として、みやき町に良い変化をもたらしてほしいという強い思いがある。
「みやき町は官民連携が活発で元気なまちです。メディカルセンターの誕生を通じて、みやき町で起業して良かった、みやき町で暮らし続けて良かったと言ってもらえるような、町民の皆さん、みやき町を訪れた方、誰もが元気になれる『オール元気のまち』になってもらえたらと思います」(杉本代表)。
メディカルセンター整備に携わったすべての事業者の思いとともに、みやき町はどのようなまちへと飛躍していくのか。これからも見守っていきたい。
(了)
【内山 義之】
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