【九州地方整備局 新局長インタビュー】気候変動を考慮した防災・減災まちづくりと、広域交通ネットワーク整備による九州地域のさらなる飛躍を
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九州地方整備局 局長 藤巻 浩之 氏
2021年7月、九州地方整備局の局長に藤巻浩之氏が就任。今回の就任にあたっての抱負や、九州のまちづくりに必要なことなどについて、藤巻氏に話を聞いた。
手をたずさえ魅力溢れる九州へ
――地場建設業者へのメッセージはございますか。
藤巻 建設業者には、地域の安全・安心な暮らしを支える「地域の守り手」として非常に重要な役割を担っていただいており、その担い手となる人材の確保が喫緊の課題です。19年6月に改正された新・担い手3法(働き方改革の推進、生産性向上への取り組み、災害時の緊急対応強化)を踏まえた労務環境の改善および業務効率化に取り組むことで、建設業界における新規入職者の確保や若手技術者の定着を図っていきたいと考えております。
――最後に、九州の強みや魅力、取り組むべき課題などについて、ご意見をお聞かせください。
藤巻 アジアのゲートウェイとしての地理的優位性を生かし、将来にわたって九州がその活力を維持し、さらなる飛躍を遂げるためには、地域間の交流・連携の深化が求められます。そのためにも、高速道路ネットワークの整備や港湾・空港の機能拡充は不可欠であり、各地域における基幹産業の競争力強化やインバウンド回復を見据えた場合にも、極めて有効な手段となります。長い時間をかけて培われてきた地域固有の景観・歴史・文化などの観光資源と、道路や河川、公園や建物などのインフラ資産とを結びつけることで、独自性に溢れ、回遊性に優れた九州ならではのまちづくり、そして、災害に強いまちづくりの両立を全力で進めていきたいと考えています。
(了)
【代 源太朗】
<プロフィール>
藤巻 浩之(ふじまき・ひろゆき)
神奈川県出身。京大大学院工学研究科を修了後、1991年に旧建設省に入省。八代河川国道事務所長、九州地方整備局企画部長などを歴任し、2021年7月、九州地方整備局局長に就任した。- 1
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