「住宅イノベーション」の拠点開設、東大と積水ハウスがデジタル技術の普及図る
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東京大学大学院工学系研究科(研究科長:染谷隆夫氏)と積水ハウス(株)(代表取締役社長:仲井嘉浩氏)は10月14日、「国際建築教育拠点(SEKISUI HOUSE–KUMA LAB)」の研究施設「T-BOX」を東京大学工学部1号館に新設し、運用を開始した。T-BOXでは、「未来の住まいのあり方」をテーマとした研究および次世代の建築人材育成を目指している。
日本が世界に発信する建築技術
少子高齢化や環境問題などのさまざまな社会課題の解決に向けて、住まい・建築の新たな在り方が求められている。一方、急速に建築分野におけるデジタルテクノロジー活用が世界的に進むなかで、日本は高い技術力をもっているものの、その普及促進には大きく後れをとっている現状にある。
そこで、建築学における最先端のデジタルテクノロジーの活用研究と国際的な人材育成を目指す東京大学は、“「わが家」を世界一幸せな場所にする”というグローバルビジョンを掲げる積水ハウスとともに、「未来の住まいのあり方」をテーマとした研究の場をつくることに合意し、今回のT-BOX新設に至った。
T-BOXとは、国際建築教育拠点(SEKISUI HOUSE - KUMA LAB)が東京大学内で運営するスペースの呼称。工作機械や複写機器の設備を備えた同施設は、学内からの利用者を広く受け入れ、東京大学のものづくり環境のハブとなる。世界的潮流に合わせた研究施設の整備および国際的な人材育成を目的としており、3Dスキャン・プリンター、CNC加工機、レーザー加工機など、最先端の機器が設置されている。
東京大学本郷地区キャンパスに設けられたT-BOXの延床面積は約180m2sup>。デザイン監修は、東京大学特別教授・名誉教授である隈研吾氏や、東京大学特任講師の平野利樹氏らによって行われた。10月14日に行われたオンライン記者会見には積水ハウス(株)・仲井嘉浩社長や隈氏のほか、同大学院工学系研究科長・工学部長・染谷隆夫氏、イーソリューションズ(株)・佐々木経世社長らなどが出席した。
【麓 由哉】
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