2022年05月19日( 木 )
by データ・マックス

堅守光るアビスパ、勝ち点1をもぎ取る 福岡0-0 C大阪

 サッカーJ1リーグのアビスパ福岡は17日、ホームのベスト電器スタジアムにセレッソ大阪を迎え、第9節の試合を行った。

 アビスパはここまでリーグ戦8試合を戦い、1勝4分け3敗。得点は4とJ1では最少で、得点力不足に苦しむ試合が続いている。だが、13日のルヴァン杯ジュビロ磐田戦ではFWルキアンの移籍後初ゴールを含む2得点で快勝。この勢いを続けたいところだ。

 対するセレッソ大阪は13得点と攻撃陣が好調。とくに4月2日の川崎フロンターレ戦では4点を挙げて昨年王者に大差をつけて勝利している。だが、川崎戦で2ゴールを挙げた元日本代表MF乾貴士が「秩序を乱す行動があった」として出場停止中。守備の要・DF山中亮輔も負傷のため欠場と、陣容には不安が残る。

 アビスパの先発メンバーには磐田戦で活躍したFWルキアン、MF重廣卓也が名を連ねた。サイドにはMFジョルディ・クルークス、MF田中達也と攻撃的なラインナップでセレッソ大阪に挑む。両チームともフォーメーションは4-4-2。がっぷり4つに組む戦いは、守備の選手たちが活躍する肉弾戦となった。

DF宮とGKキム・ジンヒョンが交錯し、両チームが揉めるシーンも
DF宮とGKキム・ジンヒョンが交錯し、
両チームが揉めるシーンも

 アビスパはFWフアンマ・デルガド、FWルキアンにボールを当て、ポストプレーからチャンスをつくろうとする。一方のセレッソ大阪は、最終ラインの裏に抜け出すFW加藤陸次樹、FW山田寛人に対してスルーパスを送り、決定機をうかがう。アビスパは両サイドMFとDF志知孝明、DF湯澤聖人がさかんにクロスボールを上げるが、試合前練習でもクロス対応を確認していたセレッソ大阪DFマテイ・ヨニッチ、DF西尾隆矢がしっかりと弾き返す。

 後半になると、両チームの身体を張ったぶつかり合いがさらに激しさを増していく。47分にはアビスパのGK村上昌謙が頭を負傷し、治療のためにゲームが一時中断。60分にはセレッソ大阪のMF奥埜博亮が負傷交代となってしまう。

 だが、ここで奥埜に代わってピッチに入った元日本代表MF清武弘嗣のプレーがセレッソ大阪にチャンスを呼びこむ。清武は持ち前の柔らかいタッチでボールをキープし、広い視野で前線に次々とパスを供給し、チャンスを演出していく。

 だが、決定機を迎えたのはアビスパだ。69分、コーナーキックからFWフアンマが頭で合わせるが、これはGKキム・ジンヒョンが好セーブ。72分にはMFクルークスのクロスを収めたFWフアンマがポストプレーを見せ、MF中村駿がシュートを放つがこちらは枠をそれてしまう。81分はMFクルークスのフリーキックをFWフアンマがシュート、GKがセーブしたこぼれ球にFWルキアンが詰めるがこれも得点には至らない。

コーナーキックからFWフアンマのシュートもノーゴール
コーナーキックからFWフアンマのシュートもノーゴール

 結局、10分のアディショナルタイムを経ても両チーム無得点のまま試合は終了。勝ち点1を分け合う結果となった。試合後の記者会見で、セレッソ大阪の小菊昭雄監督が「アビスパはJ1でもトップクラスの堅守を誇るチーム」と語ったように、アビスパの守備力の高さは今やJリーグでも有数といえるだろう。一方で攻撃面、とくに得点の少なさは深刻。長谷部茂利監督が「今日は(準備してきた攻撃が)まったくできなかった」と振り返ったように、攻撃面では消化不良の一戦となった。

 しかし、J1でも高い攻撃力を誇るセレッソ大阪と真っ向から渡り合い、無得点に抑えて勝ち点を獲得したのは大きな成果。胸を張って次の戦いに臨んでほしい。

 次の試合は4月23日(土)、ホームのベスト電器スタジアムに湘南ベルマーレを迎えるルヴァンカップの試合だ。この試合に勝つとグループステージ突破に大きく近づく。スタジアムに駆け付け、アビスパの選手たちを応援しよう。

【深水 央】

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