2024年05月05日( 日 )

スーパーゼネコン決算、「工事採算の低下」顕著に(後)

記事を保存する

保存した記事はマイページからいつでも閲覧いただけます。

印刷
お問い合わせ
法人情報へ

(株)竹中工務店

利益率は低下傾向

(仮称)うめきた公園(資料:竹中工務店)
(仮称)うめきた公園(資料:竹中工務店)

 2月発表の21年12月期決算は、売上高1兆2,604億円(同1.8%増)、経常利益577億円(同23.1%増)、当期利益393億円(28.9%増)を計上。建設事業は市場が回復基調になったことから増収増益、受注増をはたした。また、一部海外では観光需要が回復したことで、開発事業の収益は大幅に改善している。このように、利益半減となった前年から持ち直すも、依然として利益額、利益率ともに前々期(経常利益895億円、利益率6.6%)を大きく下回る状況が続く。

 今期は、大型工事を中心に厳しい受注環境が続くことや、原油高およびサプライチェーンの停滞、開発事業でもオフィス空室率の上昇および賃料下落などをリスクとして挙げており、売上高は1兆2,950億円、経常利益は450億円、当期利益は300億円と増収減益を予想する。

(株)竹中工務店 決算

(了)

【永上 隼人】

  • 1
  • 2

月刊誌 I・Bまちづくりに記事を書きませんか?

福岡のまちに関すること、再開発に関すること、建設・不動産業界に関することなどをテーマにオリジナル記事を執筆いただける方を募集しております。

記事の内容は、インタビュー、エリア紹介、業界の課題、統計情報の分析などです。詳しくは掲載実績をご参照ください。

企画から取材、写真撮影、執筆までできる方を募集しております。また、こちらから内容をオーダーすることもございます。報酬は1記事1万円程度から。現在、業界に身を置いている方や趣味で再開発に興味がある方なども大歓迎です。

ご応募いただける場合は、こちらまで。その際、あらかじめ執筆した記事を添付いただけるとスムーズです。不明点ございましたらお気軽にお問い合わせください。(返信にお時間いただく可能性がございます)

関連記事