「飯塚×ゆめタウン」「小郡×コストコ」進出の影響いかに(後)
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小郡市
県内3カ所目のコストコ、24~26年に開業予定
今年3月17日、小郡市は米コストコの日本法人・コストコホールセールジャパン(株)(神奈川県川崎市/以下、コストコ社)との間で、会員制倉庫型店「コストコ」の小郡市への出店に向けた立地協定を締結した。
小郡市役所でこの日行われた協定式には、小郡市長・加地良光氏とコストコ社の代表取締役・ケン・テリオ氏のほか、小郡市やコストコ社の関係者らが出席。小郡市とコストコ社が協力体制の下で、福岡県内3店舗目となるコストコの出店を目指した取り組みを進めていくための立地協定が締結された。今回の協定では、コストコの立地に際して小郡市が出店環境を整えることに協力する一方で、コストコ社が障がい者を含めた地元雇用の推進や、地域産品等の販売、地域経済団体や地域との交流に努めて、地域経済の発展や地域振興を図っていく旨のほか、災害発生時には避難所等の確保や食料・生活物資の提供などの被災者支援に努める旨、さらには当該店舗と周辺との環境の調和を図る旨など、店舗の建設および操業に関する関係法令を遵守する旨などが取り交わされた。
今回の立地協定に基づいて小郡市につくられる「コストコ小郡倉庫店」は、小郡市上岩田地内の大分自動車道・筑後小郡ICの出入口付近の約6万8,800m2の敷地に建設される計画で、店舗にはガソリンスタンドも併設することで利便性を高める。小郡市や久留米市などの筑後地方を中心とした県南エリアのほか、大分自動車道や長崎自動車道を通じて大分県や佐賀県、長崎県などの広域からの集客を見込んでおり、操業開始時期は2024~26年を予定している。
加地市長は自身のブログで立地協定の締結式のことに言及し、「ケン・テリオ社長は、『なぜ小郡市なのか?』と聞かれると、『なぜ小郡市でないんだ』と答えるといいます。九州でも最適な立地と考えてくれています」と報告。コストコ社と小郡市との相思相愛ぶりをアピールしている。
コストコといえば、いわゆる日常使いの食品スーパーやショッピングモールとは一線を画し、超広域からの集客をも可能にする独自の魅力をもつ商業施設として知られている。そのコストコの進出は、はたして小郡市にどのような影響をもたらすのか──。【坂田 憲治】
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