2024年05月06日( 月 )

九住協役員が若返り 藤木久臣氏インタビュー

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 (一社)九州住宅産業協会は5月13日、2022年度の定時総会をANAクラウンプラザホテル福岡(福岡市博多区)で開催し、役員を選任した。合わせて定款変更も行われ、副理事長が5人から6人となった。(株)LANDICの中山朋幸社長が副理事長に就任したほか、(株)なかやしきの中屋敷善太郎社長、西武ハウス(株)の豊福祐右社長らが理事に就任。前回の改選と合わせて、役員は大幅に若返りをはたした。

<理事長>(以下、敬称略)
橋本大輔((株)ファミリー)再任

<副理事長>
中島伸一郎((株)九州三共)再任
原田透((株)えんホールディングス)再任
坂口剛彦(ディー・アンド・エイチ(株))再任
金子幸生(日建建設(株))再任
塩山耕起(アルバクリエイト(株))再任
中山朋幸((株)LANDIC)新任

<理事>
山下隆吉(中村建設(株))再任
篠原隆盛(粕屋殖産(株))再任
東潤一郎(東宝住宅(株))再任
今村誠児(辰巳開発(株))再任
中垣昌康((株)アライアンス)再任
新井晋一((株)ネスト)再任
百田善太郎((株)百田工務店)新任
中屋敷善太郎((株)なかやしき)新任
藤木久臣((株)福岡地行)新任
小田文明(西部ガス(株))新任
豊福祐右(西武ハウス(株))新任

<監事>
林匡彦(星野合同事務所)再任
伊勢田直((株)グランディア)新任

まちづくりを牽引するデベロッパー集団
福岡の活況を九州全域に

(一社)九州住宅産業協会 理事 藤木 久臣 氏

(一社)九州住宅産業協会 理事
藤木 久臣 氏
((株)福岡地行・代表取締役)

総合力に長けた九住協

 ──九州住宅産業協会(以下、九住協)の2022年度定時総会で、理事に選任されました。


 藤木 私が九住協に入会したのが26歳のときです。それから約30年間、メンバーとして多岐にわたる活動に携わってきました。理事という新たな役割を担うことになりましたが、これまでと同様、任せられた仕事を着実に全うしていきます。

 ──新任役員が一気に増え、次世代に向けた動きが感じられます。

 藤木 次世代の話でいうと、20~30代の若いメンバーを増やしていければと思っています。そのためにも、若い世代に九住協で活動することの意義やメリットなどを、私たちがこれまでの活動で得てきた知見や経験を踏まえながら、しっかりと伝えていきたいと考えています。

 普段はそれぞれの事業領域からまちづくりに取り組む九州拠点の各企業が、1つにまとまったのが九住協です。メンバーには九州屈指のデベロッパー、ゼネコン、設計会社が名を連ねており、親密につながっています。顧問として地元選出の国会議員や市議会議員にも参画していただいており、東京や大阪本社の上場企業にも引けを取らない、広大な情報ネットワークを構築している点も九住協の強みです。

 しかし、一番の強みは連帯感にあると思っています。九州のまちづくりを盛り上げたいという思いのもと、たとえばメンバー企業の開発をサポートするといった具合に、強い結束力を示すことができます。こうした相互扶助の精神が根付いていることは、金融機関にとっても安心材料になると思います。1社単独では難しいことも、共有することで解決の糸口が見つかる。総合力に長けた団体、それが九住協だと思います。

福岡の賑わいを九州全域に

 ──市況についてお尋ねします。福岡の不動産市場の活況は、まだ続くと考えられますか。

 藤木 原材料費や労務費が高止まりするなか、今度はエネルギー価格の高騰と、これから少なからず影響は出てくるのではないでしょうか。土地の取得に関しても、厳しさを増していくことが予想されます。

 ──御社では「アクロス大濠公園プレミアフォート」など、好立地を押さえています。

 藤木 おかげさまで販売は順調です。マンションや注文住宅の販売を通じて私が改めて感じたのが、福岡には高い購買力を持つ富裕層が相当数いるということです。彼らが納得できるだけの、デザインや機能性に富んだ本当に良い物件であれば、相応の価格で販売可能です。

 福岡は、私たちが思っている以上に都市力のあるまちです。天神ビッグバンや博多コネクティッドと、中心部での再開発が先行していますが、その効果は薬院や大濠など、外側のエリアにも徐々に広がっています。人口の増加傾向がまだ続きます。しかし、忘れてはいけないのが、九州全体の発展です。

 九州新幹線が開通したことにより、鹿児島~福岡が通勤圏になり、福岡への交流人口・定住人口が増えていったように、九州各県の力を得て、今日の福岡の活況があります。次は福岡の活況を、九州各県へと循環させていくことが重要だと考えています。そのためには何が必要かを含め、九住協ではマンション部会や戸建部会、金融税務部会など、各領域で専門性を高められるよう定期的に勉強会も開催しています。

 これからも九住協の一員として、また、地場デベロッパーとして、10年後、20年後も人々の視線を集められるような、先進的なデザインの建築物を供給することで、福岡、そして九州のまちに賑わいを創出していきます。


<INFORMATION>
(一社)九州住宅産業協会ホームページ

URL:https://www.kyujukyo.or.jp/

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