進行する天神ビッグバン&博多コネクティッド(3)
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博多コネクティッド
福岡東総合庁舎跡地
博多駅東エリアでは、福岡県所有の「福岡東総合庁舎」の建替え工事も進んでいる。
「福岡東総合庁舎敷地有効活用事業」は、東総合庁舎の敷地約2,638m2を定期借地方式により民間事業者に貸し出すかたちで行われ、民間事業者の選定は公募型プロポーザル方式で実施。九州旅客鉄道(株)(JR九州)を代表企業とし、福岡地所および(株)麻生を構成員とする企業グループが、19年8月に優先交渉権者に選ばれた。その後、21年11月に「博多コネクティッドボーナス」の認定を受け、計画の概要が発表された。
同事業では、S造地上12階・地下1階、延床面積2万1,535m2のビルを建てる計画で、用途はオフィス・店舗など。ビルのデザインは「デンマーク王立図書館」をはじめ世界中で多くの実績を持つ建築デザイン事務所「シュミット・ハマー・ラッセン・アーキテクツ」(デンマーク)が担当。ビルは3層ごとに分節する独特の外観で、周囲に対してさまざまな角度で向き合うことで、周囲の街並みとの調和を図る。また、筑紫口中央通りに広く面したピロティ広場はさまざまなイベント利用に対応するほか、1階部分には福岡県産品を使ったメニューを提供するカフェを導入するなど、エリアの賑わい創出およびまちの回遊性向上に寄与。竣工は24年3月を予定している。
博多駅空中都市プロジェクト
JR九州が構想として検討を進めていた、博多駅の線路上空を立体的に活用する「博多駅空中都市構想」が、今年3月に「博多駅空中都市プロジェクト」として事業着手した。
同プロジェクトは、博多コネクティッドを推進し、博多駅の活力と賑わいをさらに周辺につなげるべく、博多駅線路上空に新たな“都市”をつくるもので、ポストコロナに向けて国際ビジネス都市・国際観光都市に相応しい機能を備えるとともに、博多口と筑紫口の回遊性を高めて賑わいのある街並みを創出することで、福岡を“世界から選ばれるまち”へと高めていくことを目指している。開発するビルのコンセプトは、国際ビジネス都市・国際観光都市に相応しい機能を備えた最先端複合ビルで、線路上空という高い利便性の立地を生かし、施設用途としては最先端オフィスやラグジュアリーホテル、商業店舗などを想定。竣工は28年末を予定している。
(つづく)
【坂田 憲治】
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