22年度地価調査でも福岡が躍進した3つの要因(中)
-
天神周辺では連続2ケタ増も
上昇率2位となったのは「高砂2-6-23」で、前年から17.1%上昇。前年も15.0%と大きな伸びを見せていたが、さらに伸ばした格好だ。西鉄・平尾駅を挟んで南側に位置する「高宮2-10-25」(10.0%)も大きく伸ばした。平尾は、福岡(天神)駅からわずか2駅にあり、商業の色が濃い薬院エリア、住宅地の色が濃い高宮エリアに挟まれたハイブリッドなまちといった印象だ。
平尾駅周辺では、こういったまちの特徴を生かした開発も進められているが、最も注目されるのは、やはりNOT A HOTEL FUKUOKAだろう。「自宅にも、別荘にも、ときにはホテルにもなる、まったく新しい暮らしの拠点」として、大通り沿いでも駅の目の前でもない閑静な住宅街に建設されるこのホテルは、23年完成予定。建物としてはそれほど大きなものではないが、新たなランドマークとなることが期待される物件だ。
また、4位には「舞鶴1-4-30」(16.5%)、6位には「天神3-6-18」(15.0%)がランクインした。2年連続で2ケタ増となった「赤坂3-9-24」(13.4%)、「天神4-3-8外」(13.0%)、「舞鶴3-6-17」(12.6%)も高砂や高宮の地価上昇と同じく、天神の拡張を象徴するものとみられる。
24年3月に再整備が完了予定の須崎公園の目の前では、(株)タカラレーベンによるレーベン福岡天神 ONE TOWER(153戸)の開発が進行中。そこから東側の博多区須崎町でも、同じく24年春の完成を目指し、グッドライフカンパニーが56戸の賃貸マンションに着工したところだ。いずれも、ウォーターフロントエリア再開発の試金石として、注目される。
【永上 隼人】
月刊誌 I・Bまちづくりに記事を書きませんか?
福岡のまちに関すること、再開発に関すること、建設・不動産業界に関することなどをテーマにオリジナル記事を執筆いただける方を募集しております。
記事の内容は、インタビュー、エリア紹介、業界の課題、統計情報の分析などです。詳しくは掲載実績をご参照ください。
企画から取材、写真撮影、執筆までできる方を募集しております。また、こちらから内容をオーダーすることもございます。報酬は1記事1万円程度から。現在、業界に身を置いている方や趣味で再開発に興味がある方なども大歓迎です。
ご応募いただける場合は、こちらまで。その際、あらかじめ執筆した記事を添付いただけるとスムーズです。不明点ございましたらお気軽にお問い合わせください。(返信にお時間いただく可能性がございます)関連記事
2024年5月2日 15:452024年5月2日 11:302024年4月30日 10:082024年5月2日 18:002024年5月2日 17:502024年5月1日 15:002024年4月25日 14:00
最近の人気記事
まちかど風景
- 優良企業を集めた求人サイト
-
Premium Search 求人を探す
- 業界注目!特集
-
産廃処理最前線
サステナブルな社会を目指す
- MAX WORLD監修
-
パーム油やPKSの情報を発信
パームエナジーニュース