2024年05月03日( 金 )

22年度地価調査でも福岡が躍進した3つの要因(中)

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天神周辺では連続2ケタ増も

 上昇率2位となったのは「高砂2-6-23」で、前年から17.1%上昇。前年も15.0%と大きな伸びを見せていたが、さらに伸ばした格好だ。西鉄・平尾駅を挟んで南側に位置する「高宮2-10-25」(10.0%)も大きく伸ばした。平尾は、福岡(天神)駅からわずか2駅にあり、商業の色が濃い薬院エリア、住宅地の色が濃い高宮エリアに挟まれたハイブリッドなまちといった印象だ。

 平尾駅周辺では、こういったまちの特徴を生かした開発も進められているが、最も注目されるのは、やはりNOT A HOTEL FUKUOKAだろう。「自宅にも、別荘にも、ときにはホテルにもなる、まったく新しい暮らしの拠点」として、大通り沿いでも駅の目の前でもない閑静な住宅街に建設されるこのホテルは、23年完成予定。建物としてはそれほど大きなものではないが、新たなランドマークとなることが期待される物件だ。

 また、4位には「舞鶴1-4-30」(16.5%)、6位には「天神3-6-18」(15.0%)がランクインした。2年連続で2ケタ増となった「赤坂3-9-24」(13.4%)、「天神4-3-8外」(13.0%)、「舞鶴3-6-17」(12.6%)も高砂や高宮の地価上昇と同じく、天神の拡張を象徴するものとみられる。

 24年3月に再整備が完了予定の須崎公園の目の前では、(株)タカラレーベンによるレーベン福岡天神 ONE TOWER(153戸)の開発が進行中。そこから東側の博多区須崎町でも、同じく24年春の完成を目指し、グッドライフカンパニーが56戸の賃貸マンションに着工したところだ。いずれも、ウォーターフロントエリア再開発の試金石として、注目される。

【永上 隼人】

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