2024年05月06日( 月 )

【徹底告発/福岡大・朔学長の裏面史(番外編)】情報基盤センターをめぐる「不可解な人事」

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 NetIB-Newsでは、「【徹底告発/福岡大・朔学長の裏面史(21)】独裁政治篇6:情報基盤センター長人事の怪」において、福岡大学の「情報基盤センター」に関する不可解な人事が罷り通っているといった内容の記事を掲載した。

 記事内に登場する代謝学医学部生化学講座の女性准教授(瀬川波子氏)は、10月1日付で情報基盤センターの教授に就任している。瀬川氏は、朔学長や、その「弟子」たちの論文の「ゴーストライター」(とくに英語論文に関して)を務めてきたと専らの噂がある人物である。

 改めて以下に「不可解な人事」の経緯などを記す。

センター長就任

 情報基盤センターとは、学内の情報処理・ネットワークシステムの構築や環境整備を担当する部署で、同センター長は、歴代、工学系の教授が務めてきた。しかし、今年度から、まったくの門外漢である医学部生化学講座の瀬川氏が、朔学長の「お墨付き」を得て、この情報基盤センターのセンター長に抜擢されたのである。

 記事では、学内の情報システムを担う部署のトップに、朔学長の「身内」が就くことの危険性を指摘していたが、先日、その危惧が現実のものとなりかねないような情報が「福岡大学の職員」を名乗る人物から寄せられた。その内容とは、瀬川センター長が、同センターの職員に対し、システム内のデータを取り出すように要求していたというもの。「ひょっとすると職員のメールなどの中身を見せろと言っているのでは…」と、この人物は語る。もし、それが事実であれば、学内のメール履歴をチェックして、学長に対して批判的な教職員をマークするといったことも可能となり、朔学長の「恐怖による支配体制」が、より一層強固なものとなるおそれがある。

教授就任

 8月4日には「資格審査委員会」が開かれ、瀬川氏の教授就任が承認。10月1日付で情報基盤センター教授に就任している。「資格審査委員会」とは、各学部の教授会で研究・教育業績を審査され、適格者と認められた人員の新任・昇格を審査するもので、瀬川氏は投票により、賛成21、反対10で、ぎりぎり承認を得たのだという(投票総数の3分の2以上の賛成が必要なため)。

 福岡大学では現在、「社会データサイエンス学部(仮称)」新設の準備が進められており、今回の人事は、その学部長に瀬川氏を据えるための布石ではないかとみる関係者は多い。

 データ・マックス編集部は、「今をときめく」瀬川教授に情報基盤センターでの活動内容や、今後の取り組みについて話を聞くべく、福岡大学広報課に取材依頼を出した。しかし、こちらが希望した期日までに回答はなく、見事に「スルー」されたかたちとなってしまった。瀬川氏が情報基盤センターの仕事に真摯に向き合っているというのであれば、正々堂々、データ・マックスの取材に応じていただきたかったものである。

【特別取材班】

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