2024年05月14日( 火 )

「住みたいまち日本一」に向け筑紫野市・平井市政スタート(前)

記事を保存する

保存した記事はマイページからいつでも閲覧いただけます。

印刷
お問い合わせ
法人情報へ

筑紫野市長 平井 一三 氏

 1月22日投開票の筑紫野市長選で、無所属新人の平井一三氏が初当選をはたした。平井市長はこれまで、民間企業勤務や家業の経営経験、筑紫野市議会議員1期および福岡県議会議員3期務めてきた。こういった経験を生かして、新たな筑紫野市のまちづくりに取り組んでいくという平井新市長に話を聞いた。

利便性と自然環境に優れた、自然とまちとの共生都市

筑紫野市長 平井 一三 氏

    ──まずは初当選おめでとうございます。市長としての意気込みをお聞かせください。

 平井 このたびの筑紫野市長選挙において、市民の皆さまのご支援およびご信任を賜り、新たに市政を担うこととなりました。多くの市民の皆さまからは、選挙期間中から新しい筑紫野市の未来に向けたまちづくりへの期待の想いをひしひしと感じてきました。市長となった今は、市民の皆さまとともに新しいまちをつくっていける喜びの一方で、同時にそうした期待に応えていかなければならない責任も感じております。

 市政運営については、閉塞感を打破していくとともに、「住みたいまち日本一」を目指して市民の皆さまの思いを1つひとつかたちにしていくことで、期待に応えていきたいと思います。

 ──筑紫野市のポテンシャルについて、市長の考えをお聞かせください。

 平井 交通・生活インフラに優れていながら、自然環境も豊かなところです。本市は福岡市から南に約15km、久留米市から北に約20kmの距離にあり、両市のほぼ中間地点に位置しています。JR鹿児島本線と西鉄天神大牟田線が市の中央部を通っているほか、国道3号や鳥栖筑紫野道路といった主要幹線も走り、何より九州自動車道・筑紫野ICも擁しています。総合病院もあるほか、イオンモール筑紫野やゆめタウン筑紫野などの大型商業施設もそろっています。ほかにも市内には多くの商業店舗が整っており、極めて生活しやすいところだといえます。

筑紫野市長 平井 一三 氏    その一方で、自然環境にも非常に恵まれております。「筑紫野市総合公園」や「天拝山歴史自然公園」などは、市民はもとより筑紫野市以外からも多くの方々が来訪されます。さらには、2011年に国の史跡に指定された「阿志岐山城跡」や、同じく13年に史跡に指定された「宝満山」、菅原道真公が山頂に登って無実を訴え続けたといわれる「天拝山」などもあります。

 ほかにも、万葉集にも詠まれた「二日市温泉」など、歴史的な史跡だけでなく豊かな自然環境といったさまざまな魅力が、筑紫野市内には数多くあります。自然豊かな生活空間を確保することで、便利であるけどゆとりもある「自然とまちとの共生都市」というまちづくりができるのではないかと思います。

 ──その一方で、市が抱える課題についてはいかがですか。

 平井 現在の市が抱える大きな課題の1つとして、旧市庁舎の跡地やJT九州工場跡地などの問題があります。とくに旧市庁舎跡地については、いつまでもこのままで放置しておくわけにはいきません。就任後すぐに、副市長を含めた関係部署から状況を聞いているところですが、旧市庁舎跡地だけではなく、その周りへの影響も考えながら、どういった跡地活用法がいいかを慎重に模索していこうと考えております。

 また、JT九州工場跡地についてはあれだけの広大な土地ですので、これからの筑紫野市の運営を考えたうえで、どうしていくかを検討していかなければなりません。現在は情報の収集・把握に努めると同時に、市民の皆さまがどういうふうなニーズをもたれているのかをお聞きし、検討を始めているところです。

 ほかにも大小さまざまな課題が山積しておりますが、それら1つひとつについても、解決に向けて丁寧に取り組んでいきたいと思います。

(つづく)

【内山 義之】


<プロフィール>
平井 一三
(ひらい・かずみ)
1954年4月、筑紫野市出身。九州工業大学を卒業後、建設会社、コンサルタント会社を経て、2004年10月に家業を継ぐ。07年4月から筑紫野市議会議員を1期務め、11年4月から福岡県議会議員を3期務める。23年2月に筑紫野市長に就任。趣味は音楽、テニス、野球など。

(後)

月刊誌 I・Bまちづくりに記事を書きませんか?

福岡のまちに関すること、再開発に関すること、建設・不動産業界に関することなどをテーマにオリジナル記事を執筆いただける方を募集しております。

記事の内容は、インタビュー、エリア紹介、業界の課題、統計情報の分析などです。詳しくは掲載実績をご参照ください。

企画から取材、写真撮影、執筆までできる方を募集しております。また、こちらから内容をオーダーすることもございます。報酬は1記事1万円程度から。現在、業界に身を置いている方や趣味で再開発に興味がある方なども大歓迎です。

ご応募いただける場合は、こちらまで。その際、あらかじめ執筆した記事を添付いただけるとスムーズです。不明点ございましたらお気軽にお問い合わせください。(返信にお時間いただく可能性がございます)

法人名

関連記事