クレディ・スイス銀行が経営破綻した理由を知れば多少の同情の余地がある。その筋で大口資産家たちは年利10%のリターンを求めると囁かれている。この低金利時代に10%以上の利を稼ぐのは容易なことではない。スイスという金融国家に対して「安全・安心」だけで富裕層が金を預けることはあり得ないことは明白であろう。やはり「儲けさてくれる」実績がなければ振り向いてくれることはあり得ない。クレディ・スイス銀行はある意味ではこの10%リターン志向のクライアントの期待に応えようとして破綻したのである。
となると何処が市場荒らしをしているのか。サンマリノ共和国である。大半の方々は「その国は何処にあるのか」と思うだろうが、イタリアに囲まれた場所にある。昔からバチカンの資金洗浄を担ってきた。以前から玄人筋には実質的な金融力はスイスを凌いでいると評価されてきた。前号で登場していたアジアの王国は気持ちがサンマリノ共和国に心が揺れ動いている。サンマリノ共和国の金融団は「元本は必ず100%保証する」と冷酷に他人の足元を見ながら禿鷹取引を迫ってくるからである。
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