2024年05月26日( 日 )

第3回「一帯一路」国際協力サミットフォーラムが北京市で開催 「一帯一路」8項目の行動方針を発表

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北京 イメージ    巨大経済圏構想と形容される「一帯一路」が発表されてから10年を迎えた。10月17、18日の両日、第3回「一帯一路」国際協力サミットフォーラムが北京市で開かれた。120カ国、地域首脳および代表はフォーラムに参加した。

 中国政府の発表によると、この10年間に、150以上の国と30以上の国際機関が「一帯一路」共同建設ファミリーに加わり、今後の世界経済の行方を左右するグローバルサウスと呼ばれる新興・途上国も多く参加している。新興・途上国に対し、単なる資金協力のみならず、職業訓練を通じたインフラ開発に必要な技術習得の支援を行うなど、より深いレベルの経済協力プラットフォームへと発展している。

 カンボジアのフン・マネット首相がサミットに向け政府高級代表団を率い北京に到着した16日には、中国企業が約11億ドルのとうしで建設する、カンボジアと中国の一帯一路共同建設を象徴するプロジェクト「シェムリアップ・アンコール国際空港」が開港した。カンボジアのボンセイ・ビソット副首相は開港セレモニーを主宰した際に、これは一帯一路がカンボジアにもたらした実益とメリットだと感嘆を漏らした。

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 ハンガリーのオルバーン首相のフォーラム出席は3回目だ。16日には中国の李強総理とオルバーン氏が会談した。両国の総理・首相は会談後、一帯一路共同建設などの多くの二国間協力文書の署名に立ち会った。ハンガリーは初めて中国と一帯一路共同建設政府間協力文書に署名した欧州の国だ。ハンガリーの首都はブタペストとセルビアの首都ベオグラードを結ぶ鉄道は一帯一路重点協力プロジェクトであり、中国・中東欧諸国協力の旗艦プロジェクトでもある。

 アルゼンチンのフェルナンデス大統領は15日にまず上海に入り、アルゼンチンで投資する複数の中国企業の代表者と会談した。フェルナンデス氏はソーシャルプラットフォーム・Xで、「ベルグラーノ貨物輸送鉄道プロジェクトを担当する中投集団の責任者と会談した。同鉄道の貨物輸送量は今年235%増加した。これは4,800人分の直接の雇用枠を創出したことを意味する」と投稿した。

 中国の習近平国家主席は18日、フォーラムの開幕式で基調演説を行い、今後、参加国とともに「一帯一路」の「質の高い建設」を目指すとして、8項目の行動方針を発表した。

1. 「一帯一路」立体的相互接続ネットワークの構築
 中国と欧州や「一帯一路」沿線国を結ぶ国際貨物列車「中欧班列」の質の高い発展を加速させ、中欧 班列国際協力フォーラムを開催し、各方面とともに鉄道、道路直通輸送を基軸とするユーラシア大陸の新しい物流ルートを建設する。

2. 開放型世界経済の建設支援
 中国は「シルクロード電子商取引(EC)」の試験区を建設し、より多くの国と自由貿易協定や投資保護協定を締結する。また製造業分野の外資参入措置制限を全面的に撤廃し、国有企業、デジタル経済、知的財産権、政府調達などの分野への改革を推し進める。今後5年間における中国のモノとサービスの貿易額は、それぞれ32兆ドルと5兆ドルを越えると見込まれる。

3. 実務協力の展開
 中国は象徴的プロジェクトと「小さく美しい」民生事業を統一的に推進する。中国国家開発銀行と中国輸出入銀行が3,500億元の融資窓口を設け、シルクロード基金は新たに800億元の資金を調達し、市場化・商業化の方式で「一帯一路」共同建設プロジェクトを支援する。 

4. グリーン発展の促進
 中国はグリーンインフラ、グリーンエネルギー、グリーン交通などの分野で協力を持続的に深化させ、「一帯一路」グリーン発展国際連盟への支持を拡大し、「一帯一路」グリーンイノベーション大会を引き続き開催し、太陽光発電産業の対話・交流メカニズムとグリーン・低炭素専門家ネットワークを構築。「一帯一路」グリーン投資原則を実行に移し、2030年までにパートナー国のために延べ10万人の研修を実施する。 

5. 科学技術革新の促進
 中国は引き続き「一帯一路」科学技術革新行動計画を実施し、第1回「一帯一路」科学技術交流大会を開催する。今後5年間において、各方面と共同建設した実験室を100カ所に拡大し、各国の若手科学者が中国で短期間勤務することを支持する。 

6. 文明対話の深化
 中国が「良渚フォーラム」を開催し、「一帯一路」共同建設に参加する国々との文明対話を深める。また、すでに設立されたシルクロード国際劇院、芸術祭、博物館、美術館、図書館連盟に加え、シルクロード観光都市連盟を発足させ、「シルクロード」中国政府奨学金プログラムを引き続き実施する。

7. 廉潔な道の建設
 中国は協力パートナーと共同で「『一帯一路』廉潔建設の成果と展望」を発表し、「『一帯一路』廉潔建設のハイレベル原則」を打ち出す。 

8. 「一帯一路」国際協力メカニズムの整備
 中国が「一帯一路」共同建設の各国とエネルギーや税収、金融、グリーン(環境配慮型)発展、減災、反腐敗、シンクタンク、メディア、文化などの分野で多国間協力プラットフォームの建設を強化し、「一帯一路」国際協力サミットフォーラムの継続開催とサミットフォーラム事務局を設立する。

 習近平国家主席は基調演説で、「『一帯一路』の共同建設が歴史の正しい側に立ち、時代の進歩の論理と合致し、世界の正しい道を歩んでいることは、過去10年間の歩みが証明している。我々は、たとえ荒れ狂う雲に立ち向かうことになっても泰然自若としている不動の精神力をもち、歴史、人々、世界に対して責任を持つ姿勢で、さまざまな世界的なリスクや試練に連携して対処し、未来の世代のために、平和で発展する、協力・Win-Winのすばらしい未来を創造する必要がある」を主張した。


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