2024年04月29日( 月 )

【現代版平家滅亡物語=安倍家消滅物語(6)】市民、国民は怒りをもって立ち上がれ!

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投票 イメージ    国民も眼力に磨きをかけることが必要である。約20年前、小泉純一郎氏に国民は上手に転がされた。「自民党をぶっ潰せ!」「既得権を打破しろ」。これらのフレーズに陶酔してしまった。結果、小泉・自民党が圧勝した。まずはこの二の舞にならないことだ。

安倍派の中興の祖=小泉純一郎氏

 安倍晋三氏の父・晋太郎氏が亡くなって以降、清和会は自民党の派閥としては非主流派に押しやられていた。小泉氏は「目の上のたんこぶ、平成研究会(現・茂木派)を叩き潰すことが最大の政治課題」と自分に課していた。首相になり「自民党をぶっ潰す」というフレーズで国民を酔わせ、圧倒的な支持を得た。郵政民営化の真の狙いは、田中派が大半を抑えていた郵政利権の基盤を瓦解させることにあった。この戦いにも小泉首相の圧勝し、平成研は凋落した。そして、代わりに清和会が自民党最大派閥になる基盤を固めた。

 ここで、国民の皆さんに問いたい。小泉氏に心酔して応援したことに、反省すべきことはなかっただろうか。生活が楽になっただろうか。苦しくなっただけではないだろうか。

安倍晋三の台頭

 5年間の小泉政権の期間中、晋三氏は小泉の抜擢であらゆる戦略的な役職に就き、自力を養ってきた。幹事長という党務で最大の権力を行使し、官房長官という政務の要をこなせば、首相になる確率は非常に高くなる。安倍政権は1期目においては短命に終わったが、それを教訓に2期目は長期政権を維持した。

 これも小泉氏から支援を受け続けられたことによるものである。自民党の無派閥のメンバーも清和会に殺到したことで、最大派閥の地位を確保したのである。晋三氏は一言でいえばわがままな人物という。出世を支援した人に恩返しするのが当然だが、恩人の息子である小泉進次郎氏を次の後継者として育成することすら放棄した。「だから彼の命は短命に終わった」 と安倍家の身内が語る。

 国民、市民の方々、政治大変革の機会がやってきた。小泉純一郎氏に欺かれた経験を教訓にして徹底的に安倍派を粉砕しよう。

投票に行こう

 まずは投票に行くことである。「この選挙で投票に行かなければ日本は沈没する」という危機意識をもつことが大切。周囲の友人知人に「投票に行こう」と誘うべきである。投票率が低い時には必ず自民党が勝つ。この状況を打ち破ることが重要である。投票率が65%になれば自民党は惨敗する。

参政党を見習え

 次期解散総選挙(衆議院選挙)において、参政党は九州ブロックに20名の立候補者を立てる。そこで「お金が相当かかるだろう」と幹部に取材したところ、「選挙保証金300万円、選挙活動資金800万円の予算組みをしている。20人合わせて総額2億2,000万円の予算を組んだ」との回答だった。

「では資金調達はどうしたのか」との質問を投げたところ、「党員の党費で賄える見込みだ」という回答だった。これをどう解釈するかだ。まずは九州ブロックの小選挙区で勝つことは難しいであろう。比例区参政党の票を伸ばし、1議席の獲得が最低の獲得が目標なのであろう。

 一方、自民党は最低選挙活動資金を5,000万円以上使う(はるかに上回る立候補者も多い)。立憲民主党の立候補者は最低3,000万円を組んでいるとか。金満自民党と比較しては話にはならないが、立憲民主党との比較で1/3の資金でどうして選挙活動ができるのか。簡単なことである。

 選挙活動要員がすべてボランティア。必死に行動してくれるから人件費が抑制できる。このことから学ぶべきは、「自分が推す政治家(自民党を除く)の選挙活動に参加しよう」ということである。選挙期間中、2日でも3日でも無報酬で応援活動をやろうという意識革命を市民1人ひとりが行わないと、日本の変革はあり得ないのだ。

 次回は如何なる政策と理論武装をして戦うべきかを提案しよう。

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