2024年10月15日( 火 )

福岡・大川市長選 「大川の駅」反対の新人江藤氏、現職を破り初当選

記事を保存する

保存した記事はマイページからいつでも閲覧いただけます。

印刷
お問い合わせ

 任期満了にともなう福岡県大川市長選が29日投開票され、新人で家具企画開発会社相談役・江藤義行氏(77)が、3選を目指した無所属現職の倉重良一氏(47)を破り、初当選した。投票率は60.80%(2020年は無投票、16年は59.94%)で、当日有権者数は2万6,848人。

 今回の市長選は、市が27年度末の開業を目指している観光振興拠点「大川の駅」(仮称)の整備計画が主な争点で、市民の間でも賛否が分かれていた。

 江藤氏は「大川の駅」について、「いったん白紙に戻してどうしてそのような経緯になったのか、市民の皆さんに明らかにして今後のことを考えたい」と見直しを行うことを明らかにした。大川市は大川の駅担当の副市長や担当部署を置いているが、江藤氏の市長就任により、今後、人事を含めた計画の見直しが行われることになる。ただ、市議会の多数は現職を支持しており、議会との関係が課題となるだろう。

 倉重氏は前市長・鳩山二郎衆議院議員や大川市・三瀦郡選出の秋田章二県議(自民党)などの応援を受けたが、2回にわたり提出された「大川の駅」計画に反対する市民団体「大川市の将来を考える会」の署名を受け取らず、市民の間で批判が高まったことが、今回の結果に大きく影響したとみられる。

 現市長の任期は10月22日までで、同23日午前、新市長・江藤氏が初登庁する。

【近藤将勝】

政治・行政記者募集

 企業調査会社(株)データ・マックスが手がける経営情報誌『I・B』やニュースサイト「NetIB-News」は、信頼性の高い情報ソースとして多くの経営者にご活用いただいています。メディアとしてさまざまな情報を取り扱っており、国内外や地元福岡の政治動向に関する情報は経営者以外にも自治体組長や国会議員、地方議員などに幅広く読まれています。

 そこで、さらなる記事の質の向上を目的に、福岡の政治・行政、また中央政界の動向などをテーマにオリジナル記事を執筆いただける政治・行政記者を募集しております。

 記事の内容は、インタビュー、政局や選挙などを中心に扱います。詳しくは掲載実績をご参照ください。

 企画から取材、写真撮影、執筆までできる方を募集しております。また、こちらから内容をオーダーすることもございます。現在、業界に身を置いている方や行政取材に興味がある方なども大歓迎です。

 ご応募いただける場合は、こちら(hensyu@data-max.co.jp)まで。その際、あらかじめ執筆した記事を添付いただけるとスムーズです。不明点などがございましたらお気軽にお問い合わせください(返信にお時間いただく可能性がございます)。

関連キーワード

関連記事