佐々木冷菓、令和8年賀詞交歓会を開催 リテールサポートの徹底で「勝ち残り」誓う
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アイスクリームおよび冷凍食品の卸事業を展開する佐々木冷菓(長崎県北松浦郡佐々町)は1月7日17時30分より、佐世保市の「ホテルフラッグス九十九島」において「令和8年賀詞交歓会」を開催した。会場には主要な取引先メーカーや関係者など136名が参集し、新年の門出を祝うとともに、同社のさらなる発展へ向けて結束を深めた。
冒頭の挨拶に立った佐々木繁会長兼社長は、近年の流通業界においてディスカウントストアやドラッグストアの台頭が著しく、従来の中心であったスーパーマーケットが大きな影響を受けていると現状を分析した。そのうえで、同社が今後も勝ち残るための戦略として、強みである「リテールサポート」の追求と徹底を掲げた。さらに、次世代を見据えた組織改革にも言及し、20代から40代の若手人財を積極的に登用することで、現在の売上高300億円規模から将来的には400億円、500億円規模体制を目指す強い意欲を示した。
続いて、11月を決算月とする同社の第39期業績について、佐々木裕二副社長より報告がなされた。数値は会計事務所による精査前の概算値であるとしたうえで、同期の売上高は前期比1.3%増の304億円を確保したことを明らかにした。部門別概況ではアイスクリーム部門が約2%増と堅調に推移した一方で、冷凍食品部門は約2%の微減となった。経費面では、採用関連費などが前年より1億3,500万円ほど増加したほか、依然として続く光熱費の高騰も利益を圧迫し、増収ながらも減益という結果になった。第40期に向けては売上高5%増を目標に掲げ、2026年4月に導入予定の新基幹システムの活用や地域へのさらなる貢献を加速させる方針である。
来賓として登壇した江崎グリコの渡邊武氏は、業界全体が1兆円市場に迫るなか、九州エリアが全国を上回る伸長を見せている点に触れた。とくに佐々木冷菓が「物流2024年問題」を先読みし、自社トラックの増強や人員確保に先行投資を行ってきた先見性を高く評価した。また、ニチレイフーズの増田裕文氏は、昨年の米不足やコスト高といった困難を振り返りつつ、同社のスローガンである「アイスコミュニケーション」の輪を広げることへの期待を寄せた。
祝賀行事では、1月9日に卒寿(90歳)を迎える佐々木テル子氏へ花束が贈呈されたほか、還暦を迎えた荒木一路上席執行役員への記念品贈呈も行われ、会場は温かな拍手に包まれた。









