2024年03月29日( 金 )

発信する住環境の充実・『よか街福岡』の実現

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Dipro(株) 代表取締役 黒木 透

物件管理で存在感増す快適空間提供者

Dipro(株) 黒木 透 代表取締役<

Dipro(株) 黒木 透 代表取締役

 Dipro(ディプロ)(株)は、収益物件の売買を主とする地元福岡の宅建業者である。昨年度の売買取扱高は39.4億円に達した。設立は2009年2月、業歴は今年で6年目とまだ若いが、同社を率いる代表取締役の黒木透氏は、経験豊富なベテラン経営者だ。管理物件数は今期881戸(15年3月現在)を任せられるほどであり、大きな区切りとなる1,000戸も目前である。アベノミクス以来、収益不動産価格は高止まりしているため、売買の分野は昨年より減少。全体として見れば手放しで喜べるわけではないが、売買時に管理契約を獲得することで、安定収入を確保するとともに『物件管理のプロ』として厚い信頼を寄せられている。それでも空室は必ず生まれるため、どうやって空室分の募集をしていくのかという問題には、常に頭を回転させなければならない。
 無論、思考は国内状況だけにとどまらない。「海外―とくにアジアの成長には注目しております」(黒木代表)。事実、カンボジアへの不動産投資へのコンサルも行っており、同社がいかにスピーディーに物事を展開させていく力を持っているのかが窺える。

開拓精神+『おもてなし』精神

 少子高齢化が進むなかで、同社を含め多くの企業が海外市場へ活路を見い出そうとしているが、逆に日本を訪れる外国人向けに国内の社会インフラ整備に努めようとしている企業は少ない。同社は、そんな数少ない企業の内の1社だ。
 黒木代表は語る。「次世代を担う若者たちの数が減っていくことはわかっているのですから、海外の若者たちに労働力として活躍してもらうことも真剣に考えていかねばなりません。その場合、彼らが日本で仕事がしやすいように、衣・食・住を手頃な価格で提供するといったような、労働環境面のサポートは必須です」。
 黒木代表は続けて、自身が身を置く業界での例を挙げてくれた。「たとえば海外の若い人たちは1部屋を4人で使うといったような『シェアハウス』の考え方を基本として持っています。ところが、日本のマンションやアパートのオーナーさまは『夜うるさくないだろうか?』『何か問題は起きないだろうか?』と、あまり複数名の外国人に1部屋を貸すといったことに、良いイメージをお持ちになっていないのです。ですから、そういった不安を失くすために、万が一何か起きてしまった場合の対処の部分を、私たちが管理サービスとしてどう万全にしていくかということも、今後、必要な業務になってくると考えられます」。
 そのほかにも、市営住宅の空き家を外国人向けに貸し出す、ウィークリーマンションの宿泊プランに外国人向けのものを拡充させる等、さまざまな考えを黒木代表は語ってくれた。すんなりと次から次へこのような話が出てくるのも、黒木代表が日頃から住環境を用いての地域・人への貢献を意識しているからに他ならない。

 最後に、黒木代表からこれから福岡がさらに輝いていくための提言をいただいた。「福岡は現在、国家戦略特区として『グローバル創業・雇用創出』に関しての規制・税制を改革できる立場にありますから、この状況を活用し、スピード感を持って外国企業・労働者の受け入れ体制を整えていくことが大切だと思います。そしてただ受け入れるだけでなく、双方共に気持ち良く働けるよう、先ほど申し上げたような『相手の視点に立った』環境整備が必要です」。
 オーナー視点、入居者視点、そしてグローバルな時代だからこそ必須となる海外の視点。常にこれらの視点を意識し物件管理に努める同社ならば、きっと福岡を世界に誇れるユニバーサル都市へと引っ張り上げてくれる。

※記事内容は2015年8月31日時点のもの

<COMPANY INFORMATION>
Dipro(株)
代 表:黒木 透
所在地:福岡市中央区薬院4-3-7-3F
設 立:2009年2月
資本金:1,000万円
TEL:092-534-8600
URL:http://www.dipro.ne.jp

<プロフィール>
kuroki_pr黒木 透(くろき とおる)
1955年3月21日生まれ。宮崎県出身。84年黒木公益計算事務所創業、91年3月に(株)クロキビルディング(後にディックスクロキ)設立。2000年上場、08年リーマン・ショックの影響で倒産とさまざまな経験を経て現在に至る。趣味は旅行や散歩と、心身共にアクティブ。

 

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