2024年04月23日( 火 )

覇を競う~福岡銀行と西日本シティ銀行

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 3月31日の日経平均株価は、1万6,758円67銭となり、前年同日比▲2,448円32銭と大幅なマイナスで取引を終えた。今年に入り、中国経済の減速や原油安による世界同時株安が進行。さらに1月29日、日銀はマイナス金利導入を発表し、2月15日から実施するなど、金融を取り巻く環境は、1年前と比べて、大きな変化に直面している。

 九州の地銀にとっても例外ではない。九州では福岡銀行と西日本シティ銀行が覇を競っているが、その差は広がっているのが表(1)から分かる。

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<表から見えるもの>
 福岡銀行の預金残高は10兆円を突破する勢いがあり、西日本シティ銀行との格差はさら広がりそうだ。貸出金の伸び率も15年12月期(第3四半期)では、福岡銀行の伸び率4.5%に対し、西日本シティ銀行は3.4%と伸び悩んでいるのが分かる。

 ふくおかFGは福岡銀行・熊本銀行・親和銀行を傘下にしているが、来年4月を目処に十八銀行を経営統合することにしており、さらに優位に立つことになりそうだ。

 西日本シティ銀行も2016年10月を目処に、株主総会の承認や監督官庁の認可を前提に、株式移転による持ち株会社を設立することを検討するとしているが、はたしてどの地銀が経営統合に参加するのだろうか。

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<表から見えるもの>
 ふくおかFGの株価370円に対して、西日本シティ銀行200円台割れの199円。ほぼ半値と低迷している。いよいよ明日から2017年度がスタートする。格差が広がっている2行の対決。はたして西日本シティ銀行は巻き返すことが出来るのだろうか。

【北山 譲】

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