大嶋仁(おおしま・ひとし)
Hitoshi OSHIMA
1948年生まれ。福岡大学名誉教授。からつ塾運営委員。東京大学で倫理学、同大学院で比較文学比較文化を修め、静岡大学、ペルー=カトリック大学、ブエノスアイレス大学、パリ国立東洋言語文化研究所を経て、95年から2015年まで福岡大学にて比較文学を講じた。最近の関心は科学と文学の関係、および日本文化論。近著に『科学と詩の架橋』(石風社)、『生きた言語とは何か』(弦書房)、『日本文化は絶滅するのか』(新潮新書)、『森を見よ、そして木を』(弦書房)、『言葉と手仕事の心』(弦書房)などがある。
大嶋仁 の記事一覧
2026年8月21日 17:00
生成AIは、膨大な情報を整理し、もっともらしい言葉を瞬時に生成する。だが、その言葉は人間が身体を通じ、感情や沈黙、他者との関係のなかで紡いできた言葉と同じものなのか。AI時代における言語教育と人間性の行方を考察する。
2026年8月11日 06:00
長尾良一氏によれば、デスクワークに多大な時間を費やす現代人が「元気」を取り戻すには、「20分ごとに席を立って軽い運動をし、深呼吸を何度かする」ことである。これを1日に数回やれば、体内に活力が湧いてくるという。
2026年8月10日 16:00
現代は薬の時代である。医者は薬を処方しさえすればよく、それによって生業が成り立っている。製薬会社の儲かりようはすさまじいもので、コロナワクチンの製造会社が莫大な富を得たことは多くの人が知っている。
2026年8月9日 06:00
中医学の立場、すなわち「全体を見る」という立場からは、単に身体の病だけでなく、精神の病も見えてくるにちがいない。また、社会の病気も見えてくるであろう。しかし、ここではまず、長尾良一氏の現代日本における自然破壊について述べてもらうことにする。
2026年8月7日 13:30
長尾良一氏に漢方と中医学の違いについて尋ねてみた。氏の答えは以下のものである。「私自身は鍼灸師となってから、いつも医療の根本にあるものは何かと考えてきました。ただ病気を治せればよいという訳ではないのです...
2026年8月6日 16:40
長尾良一氏(長尾治療院院長、唐津市)を知っている人はそう多くはあるまい。NetIB-NEWSで何度か紹介されてはいるが、「知る人ぞ知る」といった知名度だ。しかし、氏の見識はたしかで、その基礎は中医学にある。
2026年7月17日 14:30
AIは「人間の仕事を奪う」といわれるが、その影響が顕著に出るのは事務職ではないだろうか。そのほか機械的な作業をしている人たちも、簡単にAIにとってかわられると予想される。
2026年7月16日 11:00
物理学者としてノーベル賞を受賞したロジャー・ペンローズは、AIの仕組みは「人間の脳」のはたらきとはまったく異なったものだと強調する科学者の1人である。
2026年7月15日 16:00
脳科学者のなかで、身体の重要性を強調するアントニオ・ダマシオの立場は特筆に値する。というのも、AIと人間の脳の違いを考える場合、この「身体」の存在がカギとなるからである。
2026年7月14日 16:10
サイバネティックスを考案したウィーナーは、動物と機械のシステム比較を行った最初の人かもしれない。彼が見つけたのは、どちらのシステムも自己制御装置、すなわちフィードバック機能を備えているということだ。機械が故障すればノイズが発生するように、動物のシステム障害は病気となって表れると見てとった。
2026年7月13日 16:10
今の時代、AIを抜きに考えられない。個人にせよ、企業にせよ、AIを使わずに生活することが、ほとんど必須のものとなってきている。そんなとき、多少とも哲学的な志向をもつ人間ならば、AIについてまとまった考えをもちたくなるのは当然であろう。
2026年6月27日 06:00
これまで幾度かイスラエルやイランを日本と比較した。今ここで、対アメリカという観点からその比較を深めたいと思う。そのためには、まず日本の戦争について概観しなくてはならない。なぜなら、イランやイスラエルの現在の在り方は、若干、かつての日本と似ているからである。
2026年6月26日 16:40
イランが現代史の中で最初に脚光を浴びたのは、79年のイスラム革命の時であろう。それまでのイランは英米の援助を受けた独裁国家で、国王が欧米に倣った表面的な近代化を進めていたのだが、これに反発した伝統主義者たちが革命を起こし、国王はアメリカに逃れた。
2026年6月25日 16:00
1948年の建国以来、イスラエルはずっと戦争を続けてきた。それもそのはず、この国はイギリス領だったパレスチナのアラブ人の土地を、国連承認のもとに割譲された結果生まれた国だからである。
2026年6月24日 15:00
イスラエルとイランの衝突は、中東だけの問題ではない。そこにはアメリカの覇権、イスラエルの安全保障、イランの反米姿勢、ロシア・中国を含む国際秩序の変化が絡み合っている。本連載では、複雑な世界情勢を図式的に整理しながら、日本がこの対立構造をどう受け止めるべきかを、4回にわたって考える。
2026年6月5日 13:30
1946年、GHQのマッカーサーは昭和天皇に「人間宣言」をさせ、戦前は「現人神」とされていた天皇を「ただの人」にし、そのことを国民に知らしめることで日本を「民主化」しようとした。
2026年6月4日 14:30
日本の天皇が政治権力の座から退いたのは、平安時代に確立された摂関政治によるという(10世紀)。それまでは実権を握っていたが、徐々に文化事業担当職に追いやられたのである。
2026年6月3日 15:00
今回の昭和百年記念式典で現政府に失態があったとすれば、それは皇室の存在意義、すなわち日本の外交における皇室の役割の意味がわかっていないことによる。
2026年6月2日 16:10
もう50年以上も前のことだ。当時私はフランスに留学中で、そこで知り合ったウィリアムというイギリス人に招かれて彼の実家にお邪魔したことがある。南イングランドの田園は冬なのに緑一色で、ポニーと呼ばれる小型の馬があちこちで草を食べているのが印象に残った。
2026年6月1日 15:35
去る4月29日、政府主催で行われた「昭和百年記念式典」で、天皇陛下・皇后夫妻が主賓として臨席していたにもかかわらず、天皇に発言機会が与えられなかった。政府によれば、過去のさまざまな事例を「総合」したうえで、天皇には「ご臨席のみお願いした」のだそうだ。









