2024年04月27日( 土 )

下げが止まらない九州地銀の株価

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 週明け11日の東京外国為替市場は、アメリカの追加利上げが遠のいたとの見方から、ドルを売って円を買う動きが広がり、円相場はおよそ1年5カ月ぶりに、日銀が追加の金融緩和に踏み切る以前の1ドル=107円台後半まで値を上げている。
 11日の日経平均株価(前場終値)は、円高の流れが嫌気され、前日比▲201.09円の1万5,620円43銭と大きく値を下げており、九州地銀7行(東証上場)の株価も下落が続いている。

 九州地銀7行(東証上場)の株価推移表(表2)を見ていただきたい。

この表から見えるもの

 とくに目立つのは、九州FGの株価。前日比▲20円の557円と、大きく値を下げている。昨年10月に肥後銀行と鹿児島銀行が経営統合し、10月2日に東証上場。初日の終値は868円だったが、わずか半年で▲311円(下落率35.8%)と、大きく値を下げている。

 西日本シティ銀行も昨年4月10日(金)の終値は359円だったが、今日前場の終値は184円となっており、前年比▲175円(下落率48.7%)と、九州地銀7行中、一番の下げ率となっている。

 ふくおかFGも下げが止まらない。前場の終値は前日比▲7円の330円。前年比▲301円(下落率47.3%)と、西日本シティ銀行に次ぐ下げ率となっている。4月8日の時間中に付けた最安値の325円に近づいてきているのが、気になるところだ。

 九州FGに次いで、大幅に値を下げているのが大分銀行。前場は前日比▲11円の319円となっており、どこで踏みとどまるのか。それとも値を戻すか。その動きが注目される。

 九州地銀の株価は、日経平均株価に連動するかのような動きを見せている。果たして九州地銀7行の株価は、今日どのような動きを見せて着地するのだろうか。

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【北山 譲】

 

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