2024年04月28日( 日 )

メディアが大報道しない伊や西の「不都合な真実」

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 NetIB-Newsでは、政治経済学者の植草一秀氏のブログ記事から一部を抜粋して紹介する。今回は主要メディアが報じない「草の根民主主義」について論じた6月3日付の記事を紹介する。


「市民が変える日本の政治」
これが「6.6オールジャパン総決起集会」のキーワード。

市民が変える日本の政治
6.6 オールジャパン総決起集会
「愛・夢・希望の市民政権樹立へ!」
日 時 2018年6月6日(水)
    16時00分開場 16時30分開演
参加費 無料
場 所 憲政記念館講堂
    東京都千代田区永田町1-1-1
主 催 オールジャパン平和と共生

https://bit.ly/2JYQ1GJ
https://bit.ly/2J3jQpg

昨年実施されたフランスの大統領選で有力な大統領候補の1人になったジャン・リュック・メランション氏はこう述べた。「どんな問題でも解決策はある。それは民主主義だ。」
私たちは暴政に立ち向かわなければならない。それは、日本の政治を、私たち主権者のためのものにするためである。
目を覆うばかりの不祥事、政治私物化、政治不正が繰り広げられている。政治が機能しているなら、責任ある当事者の責任が適正に問われているはずだ。
しかし、正論は脇に追いやられ、権力をもつ勢力が傍若無人の暴政を繰り広げて、主権者の批判の声に耳を傾けようともしない。多くの主権者が絶望の心境に陥れられているが、絶望するのはまだ早い。

イタリアで「五つ星運動」主導の新しい政権が樹立された。紆余曲折があったが、最終的に「五つ星運動」と「同盟」による連立政権が樹立された。この重大ニュースを主要メディアは大きく伝えようとしない。「不都合な真実」だからである。
「草の根民主主義」が主要国において政権を獲得する事態に、巨大資本勢力は狼狽している。巨大資本勢力の意向を受けたイタリア大統領マッタレッラ氏は、当初、連立政権の樹立を阻止しようとした。
しかし、その結果、再選挙が早期に行われる可能性が高まり、その総選挙で「五つ星運動」や「同盟」が、さらに議席を増加させる可能性が高いことが判明し、方針が転換されて新政権樹立に至った。

お隣のスペインでも政権が刷新される。カタルーニャ地方の独立運動が拡大し、これまでの政権はカタルーニャの独立を強権で阻止しようとしてきたが、その政権が崩壊したのである。新政権はカタルーニャ独立を是認する勢力である。
2016年6月に英国国民投票が英国のEU離脱を決定した。このことを私は、反グローバリズム旋風の端緒になると評論した。
反グローバリズム起点になる英国民EU離脱決定

お隣の韓国では、主権者が100万人デモを執拗に繰り返して政権を刷新した。いま、世界政治が大きな変化を示し始めている。
巨大な資本が、その資本力にモノを言わせて政治を支配する、経済を支配する、社会を支配する、この図式に対する疑問が浮上し、主権者である市民が行動することによる、大きな地殻変動が始まっているのだ。
『幸せの経済学』でヘレナ・ノーバーグ・ホッジさんは、グローバリズムについて、こう指摘する。「多国籍企業は、すべての障害物を取り除いて、ビジネスを巨大化させていくために、それぞれの国の政府に向かって、ああしろ、こうしろと命令する。

選挙の投票によって私たちが物事を決めているかのように見えるけれども、実際にはその選ばれた代表たちが大きなお金と利権によって動かされ、コントロールされている。しかも、多国籍企業という大帝国は、新聞やテレビなどのメディアと、科学や学問といった知の大元を握って、私たちを洗脳している。」
いよいよローカルの時代―ヘレナさんの「幸せの経済学」 (ゆっくりノートブック)
(ヘレナ・ノーバーグ=ホッジ、辻信一著、大月書店)

イタリアの『五つ星運動』が文字通りの「草の根民主主義」によって政権を獲得したことの衝撃は計り知れない。

※続きは6月3日のメルマガ版「植草一秀の『知られざる真実』」第2054回「草の根民主主義の大旋風が日本でも巻き起こる」で。


▼関連リンク
・植草一秀の『知られざる真実』

 

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