2024年04月27日( 土 )

佐賀県が猫の適正飼養ガイドラインを作成

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 佐賀県は8月、猫の適正な飼育方法についてまとめた「猫の適正飼養ガイドライン」を作成した。
 同県では2008年に人と動物が共生できる社会の実現を目指し「佐賀県動物愛護推進計画」を策定し、動物の適正飼養に関する啓発を進めてきた。その成果もあり、1年間の猫の殺処分数は、2016年度が600匹超だったのが、2018年度は351匹と着実に減少へと転じている。
 しかし、依然として猫に関する苦情は多く、県の犬・猫の引き取りと殺処分数の大多数を猫が占めているという現実がある。

 同ガイドラインは猫の正しい飼い方や責任を明確化するとともに、地域住民が主体となって飼い主がいない猫を適正に管理する、いわゆる「地域猫活動」の普及・啓発を図る。

 ガイドラインは不妊去勢手術の必要性や、トイレのしつけ方、健康管理について説明した「飼い主の心構え」のほか、地域猫への餌の与え方や排せつ物の管理について記した「地域猫の世話をする方の心構え」など全7項目で構成されている。

 佐賀県健康福祉部生活衛生課は「同ガイドラインにより捨て猫が減ることで、殺処分数が減少につながると期待している。また地域猫を適正に管理できるようになることで、猫によるトラブルの減少につながれば」としている。

▼関連リンク
・猫の適正飼養ガイドライン(PDF)

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