2024年04月20日( 土 )

いい判断ができるかは実は体調で決まる(前)

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新宿しま整体院院長、筋整流法理事兼施術指導部長 嶋 龍之 氏

 「認識していなかった不調を意識に上げて本来の体に戻すことで、自らの無意識に惑わされずに判断や対応ができる」と新宿しま整体院・院長、筋整流法理事兼施術指導部長の嶋龍之氏は話す。自分の調子に早く気づける体づくりについて、嶋氏に聞いた。

判断の質は体調で決まる!?

 判断の質を決めているのは、実はその時の体調かもしれない。体の状態がよければ、感覚や直感がさえて、しっかりと状況を判断できる。だが、体調がよくないと悪い状態がベースになるので、物事に対してフラットで正確な判断をしにくくなる可能性がある。

 たとえば、子どもが近くで騒いでいるとき、体調がよければ「元気だな」とポジティブに受け止められる。だが、疲れていたり、体の状態がよくないと、「うるさい」とネガティブにとらえてしまう。起きていることが同じでも、自分の体の状態によって受け止め方が変わってしまうからだ。

緊張なく楽な状態でいる

 まずは、自分の体を正しく使えるようになることが大切だ。そのためにも、普段から体がよい状態をたもっている必要がある。痛みのある状態を放置していれば、体は無理をしてかばってしまう。さらにその状態が当たり前になると、無理にも気づかなくなる。

 健康に気をつけていても、意識できる範囲のことで、意識できないところで自分の体の動きの制限をかけている。だから意識できないところに気づいてもらい、自分でケアすることが必要だ。それでも難しい場合には、施術で手伝うようにしている。

 自分の体をうまく使えないと、気づかないうちに、自分の考え方や仕事での行動が制限されていることがある。だから、体を無駄な緊張がない、楽な状態にしていたい。そのためには、自分の体の状態が正確にわかることが必要だ。人はその行動のほとんどを無意識でしているから、体の状態がプラスのときはいいが、マイナスに働いているときは無意識なので修正が効かない。

 緊張している状態が当たり前だと、自分の状態がおかしいと気づけなくなるのが問題だ。体に痛みが出てくると、人はおかしいと気づくが、痛みがなくなると緊張状態に戻っていることをすぐに忘れてしまう人が実に多い。とりあえず痛みを何とかするのではなく、おおもとの原因に気づき、根本から変わってほしい。

 しま整体院では、事前のカウンセリングとさまざまな動作チェックによって、不調の元を推測して、筋肉や骨、皮膚、皮膚と筋肉や筋肉と骨の間にある膜などさまざまな組織からアプローチしている。施術によって脳に刺激を与え、筋肉の緊張状態を気づかせることで、体が本来もつ回復する力を取り戻せるようにしている。

 痛みがあるところばかり追いかけすぎず、いつも一歩引いて体の全体から見るように意識している。たとえば、肩が上がらないときに足が原因のこともあるし、腰が痛いときに歯のくいしばりが原因のこともあり、体のいろいろなところに影響するからだ。

(つづく)
【取材・文・構成:石井 ゆかり】

【INFORMATION】
所在地:東京都新宿区新宿4-3-12パシフィックワコービル604
TEL:080-9091-0604
URL:https://www.kenbiki-shinjuku.com

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