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2019年10月30日 14:07

スーパーマーケット 表の事情と裏の事情(12)~生鮮の消化仕入れ

 お客にとって価格変更はショッピングストレスとなる。たまの値下げはお客にお得感を与えるが、それが繰り返されるとそのうちに値下げされた商品しか買わなくなる。かといって、値下げをしないと廃棄は増える。

 値下げとは価格弾力を利用した販売拡大だから値下げはそれなりの売り上げ増につながるからだ。

 生鮮に限ったことではないが、価格信用とお得感で期間的損得感を軽減するのがEDLPという売り方だ。チラシや時間帯で同じ商品の価格が変わる売り方ではなく、常に同じ価格で販売することをいう。これならお客に価格に関するストレスを与えることはない。

 もう1つはクオリティー型だ。ほかの店にない品質、品ぞろえの豊富感や全体鮮度、こだわった加工でお客の支持を得るというやり方である。多少高くてもそこにお客が価値を認めればお客はその店を評価する。

 しかし、それを実現するのは容易ではない。そこには加工経費の増加と廃棄のリスクをともなうからだ。

 そんな中で登場したのが生鮮の消化仕入れ方式だ。消化仕入れという生鮮品のテナントを自社の売上に組み込むやり方がスーパーマーケットに採用されてすでに30年以上経つ。

 入店業者は販売設備やレジ処理などの金銭管理を入店する店舗に任せ、売上の5~10%程度の家賃を支払うというやり方だ。

 消化仕入れは売り場の設備を自己負担する必要がなく、入店保証金や敷金といったコストもほとんどかからない。やる気と商品力さえあればフリースタンディングの出店よりはるかに有利だ。さらに消化仕入れ店はオーナーという生業者が運営する。

 生業者の熱意によるお客志向による売り場づくりと商品づくりは直営店より魅力的だ。それは受け入れる店舗の評判にもつながる。

【筑前 太郎】

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