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2019年11月09日 07:01

スーパーマーケット 表の事情と裏の事情(13)~水産の大型チェーンは難しい

 生鮮は売り場の量感が販売量に密接に関係する。たとえば、牛乳や卵、あるいは砂糖やサラダオイルといったものなら、売り場に一個あれば購入が可能である。しかし、生鮮4品になるとそうはいかない。ある程度の品数がないとお客は買わない。商品の顔や値段が1つひとつ違うからである。

 複数の商品を比較しながら、そのなかから自分にとって最もいいものを選ぶ。そのためにはより多くの商品が必要だ。
 だから生鮮食品の場合、最低陳列量とされる「販売棚が見えない一皮陳列に加えた次の一時間あたりの販売数」は理論的には正しくても実際には最低陳列量を割っていることになる。

 ベストは開店から閉店時間まで最大のボリュームを売り場にもつことが、より多く販売するための最善のやり方だがそれは不可能だ。しかし、この消化仕入れも売上の極大化ができるかどうかにかかっている。

 誰もが知る通り、水産の大型専門店チェーンは少ない。その理由は売上だ。水産の独立経営を運営するには大きな売上が要る。豊富な商品量とたくさんの商品種類が集客の基本だからだ。
 しかし、それができるのは多くのお客が非日常的に買い物をするために訪れる都市部の百貨店であり、立地条件の制約があるため、その手法は限られたモノにならざるを得ない。
 だから、日常型の店舗で生鮮強化ができるのは質で商圏拡大ができるクオリティー型か価格によってそれができるDS型ということになる。

【筑前 太郎】

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