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2019年11月21日 13:43

『脊振の自然に魅せられて』「見事な脊振の紅葉」

見事な脊振の紅葉
見事な脊振の紅葉

 「そろそろ脊振の紅葉時期だ」。4駆のマイカー(トトロ2号)で椎原のバス停から板谷峠に続く県道136号の山道を走る。上り坂の中間地点にある荒谷集落付近は2年前に起きた土砂崩れの修復中で「迂回してください」との表示。細い集落の道路を何度かハンドルを切り板谷集落へ。しばらく県道を進み板谷集落から自衛隊道路へと入る。

 「ライトを点灯してください」との表示がされているので、ライトを点灯し、エンジンをふかしながら、車を急峻な坂へと進める。

 午前10時、脊振山頂駐車場に着いた、自宅から1時間の距離だ。珍しく寝坊したため、いつもより1時間遅れの到着となる。山頂駐車場はすでに登山や紅葉見学の人たちの車で溢れていた。

 航空自衛隊の基地があるこの地は、佐賀や福岡方面から気軽に来られ、山の雰囲気を味わえる場所でもある。冬場以外は水洗トイレも常設されており、脊振山頂まで徒歩10分で行ける(冬は凍結で使用できない)。また近年、真下にあるキャンプ場に車で入れるようになり利用者が増え、ゴミの持ち帰りが徹底されているため快適である。

 ここから階段を下り、昨年の豪雨で崩落している蛤岳の登山道へと入る。崩落箇所は2カ所、一体どのくらい崩落しているかの確認を兼ねての山歩きでもある。

 登山道を進むと、やがて脊振の美しい紅葉が目に飛び込んできた。そびえ立つ木々の紅葉が空に映えて見事である。

 昨年は仲間たちと歩いたが今回は単独行。カメラを取り出しアングルを決めシャッターを切る。曇天のためか、ややコントラスト不足だった。

 太陽が顔を出すのを待って撮影を再開。晴れていれば青空に紅葉が映えて見事なのだが、それでも真っ赤な紅葉が曇天の空に映えていた。

 やがて木道となる、周辺はたくさんのブナ林が見られる場所である。木道を進むと劣化のためか半分は腐れかけ、一部は崩落していた。以前はすばらしい木道が続き、快適な山歩きができる場所だったが、劣化のため補修を余儀なくされている。

 管理は佐賀県有明海自然環境課との表示がある。脊振サミットや毎年の山開きで世話になっている課だ。「ご苦労があるのだな」と考えていると、脳裏に担当者の顔が浮かんできた。

 木道を歩き終えるとブナ林もなくなり、杉や檜の人工林で覆われた山道が続く。土砂崩れの場所を推測しながら、笹で覆われた山道を上り下りしながら蛤岳方面へと進む。中間地点である自衛隊基地の真下に崖になっている場所がある。そこに差しかかると崖が大規模に崩落し、道が寸断されている。

 降りる場所がないか、少し薮を下ってみるが足場がない。崖下まで10mはあり、バランスを崩すと転落しかねない、

 ここをあきらめ、上方の藪をかき分け、降りられる場所を探す。杉を何本かくぐると誰かがすでにルートをつくっていたらしく5mくらいの工事用の細いロープが垂れ下がっていた。ここを慎重に下り登山道へと出て視察用の写真を撮る。「ビギナーには無理だな」と判断。しかし、「山ヤ」はどんなことをしても歩こうとするものだ。

 蛤岳を分ける林道に差しかかると、地表に赤い実が見えた。腰を屈めてよく見ると小ぶりの冬イチゴで、陽を浴びて赤い身が輝いていた。

 休憩も兼ねて撮影を始める。マクロレンズを携帯していたのでレンズを装備し、赤い実にカメラを向ける。一年ぶりの冬イチゴとの出会いである。

 数枚撮影し、さらに可愛い冬イチゴはないか周辺を歩いて探した。冬イチゴの群のなかに赤いサネカズラが這っていた。小ぶりのサネカズラではあるが、1年ぶりの出会いに思わず小躍りした。

 持参したアンパンと柿の種(お菓子)を頬張り、水で喉に流しこむ。時計を見ると12時ちょうど。蛤岳まで20分の距離だ。脇山公園で開催されている「早良みなみマルシェ」に顔を出すことにしていたので、カメラをザックに収め、忘れ物はないか確認し踵を返した。

 駐車場までは1時間で戻れた。トイレで小用を済まし、自衛隊道路を慎重に下る。

 「みなみマルシェ」は午後3時まで開催していたので、何とか終了1時間前に着くことができた。

 出店している仲間に挨拶を済ませ、少し買い物をして自宅へと向かう。行楽日和の1日だった。

2019年11月21日
脊振の自然を愛する会 
代表 池田 友行

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