2024年05月04日( 土 )

別府市長 長野 恭紘 氏

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別府市長 長野 恭紘 氏
別府市長 長野 恭紘 氏

 近年、別府市の宿泊観光客は安定していましたが、昨年からの新型コロナウイルス感染症の影響は大きく、緊急事態宣言が発令された4月以降はお客さまの姿はほとんどいない状況が続きました。

 5月下旬には緊急事態宣言が解除され、別府市独自の取り組み「湯ごもりエール泊別府鬼割プラン」や国のGoToトラベル事業もスタートし、まちにも賑わいが戻ってまいりました。しかし、11月に入り全国的に新規感染者が増加し始め、GoToトラベル事業も停止したため、感染症を抑え込み、経済を回し続けるためにさらなる対策を即座に講じました。この迅速な対策と、市民の皆さまが継続して感染症防止対策にしっかり取り組んでいただいたことが功を奏し、年明けには市内での感染拡大を断ち切ることができました。

 このようななか、別府市は2019年ラグビーワールドカップでの経験を基に、スポーツの合宿地として魅力を高める努力を重ねてまいりました。温泉という地域資源を活用しながら、医療や宿泊など、民間も巻き込んで総合的に選手やチームのサポートを行い、別府観光の心髄である「おもてなし」の質を高め、「選ばれる合宿地」として広く知られるようになってきています。これは、ラグビーワールドカップのレガシーであり、アフターコロナを見据えたときに、必ず1つの大きな強みとなり、スポーツ観光にさらなる弾みをつけていきたいと思っております。

 また、パークPFI事業で進めている民設民営のキャンプ体験施設や駐車場、屋外トイレなどが鉄輪地獄地帯公園に4月末にオープン予定です。「一日中過ごせる公園」として機能充実を図るとともに、昨今のキャンプブームを受け、ウィズコロナに対応した新しい観光施設の1つとなることも期待しております。

大分 別府 別府市役所
別府市役所

 その他にも、昨年3月に策定した第2期総合戦略にも掲げております「別府ツーリズムバレー構想」においては、実現に向け、起業・創業等の支援の推進、人材の育成支援、人と企業のつながりの強化に取り組み、別府に新しい価値を提供し、観光産業にイノベーションを起こすことにより、『稼げる別府』を目指しています。

 「東洋のブルーラグーン構想」についても、アフターコロナの観光を思い描き、インバウンドをはじめ多くのお客さまが訪れるインパクトのある新しいスタイルの温浴施設の創造に向け、可能性を探り、その実現に向けた取り組みを進めてまいります。

 今後も、観光客のためのまちづくりをするのではなく、別府に住んでいる市民の方々が元気で明るく、世界で一番輝いているまちとなるよう、また、誰もが安心して安全に暮らせるまちの創生に努めてまいります。

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