2022年08月14日( 日 )
by データ・マックス

ビル・ゲイツ夫妻の離婚の真相と影響(後)

国際未来科学研究所代表 浜田 和幸

 世界有数の大富豪にして最大の慈善団体「ビル・アンド・メリンダ・ゲイツ財団」を運営するビル・ゲイツ氏が27年間連れ添ってきたメリンダ夫人との離婚を発表したことで、大きな波紋が巻き起こっている。

 とはいえ、そんなビル・ゲイツ氏のビジネスにお墨付きを与えてきたのが「ダボス会議」の主催団体として知られる「世界経済フォーラム」(WEF)である。毎年、1月下旬にスイスの有名リゾート地ダボスで世界の政官財やメディア界のトップリーダーを集めて情報や意見交換を行ってきた。

 その創設者がクラウス・シュワブ氏であり、ゲイツ氏とは「ツーカー」の間柄だ。そのシュワブ氏であるが、5年ほど前から「グローバル・ヘルス・インプラント」の提唱を繰り出すようになった。何かといえば、コロナ禍において議論が進んでいる行動追跡・監視システムのことである。

 WEFでは「グレイト・リセット」と銘打って、新たな時代に向けての「価値観の総入れ替え」を各国の指導者を通じて実現しようと試みている。シュワブ氏はゲイツ氏らを巻き込み、日本人の想像を超えた未来社会の実現を夢見ているようだ。

人体 AI ネットワーク イメージ 具体的には、まずはウェアラブルを通じて、その後は皮膚や脳にマイクロチップを埋め込み、人間とマシン(人工知能)の合体を図ろうとしている。究極の「デジタル世界」を思い描いていることは間違いない。しかも、「10年以内に実現する」とも豪語している。

 こうした構想が実現すれば、人間は対面でのコミュニケーションを必要としなくなり、意識しただけで、希望する相手とクラウドを通じてつながることが可能になる。実は、マイクロソフトの創業者であるゲイツ氏はこうした未来のデジタル社会に向けた布石を着々と打ってきていた。

 現在、世界を覆っている新型コロナウイルスの到来はすでに3年前、WEFやゲイツ氏の慈善団体が共催で開いたシミュレーション会議で議論されていた。そのうえで、感染対策としてワクチンの開発と行動追跡アプリの導入が必要になると結論付けられていたのである。

 ファイザーやモデルナが開発、製造し、世界に供給されている「メッセンジャーRNA(mRNA)」技術を使ったワクチンは「人間のDNAを書き換えることを可能にする人類史上例のないワクチン」との指摘が専門家の間では行われている。

 遺伝子組み換え農作物や食品の危険性が指摘されているが、現在、接種が進む「mRNAワクチン」にも同様のリスクが潜んでいるとの指摘は無視できないだろう。未来のデジタル社会では「ワクチン接種を証明するパスポート」が体内に埋め込まれていなければ生活できなくなる。買い物も旅行も会社の出入りも「ワクチン・パスポート」が欠かせない。

 そんな“悪夢”のような世界を10年以内に実現しようとするシュワッブ氏やゲイツ氏の企みをこのまま放置していいのだろうか。今回の離婚劇をきっかけにして、それまで美談で覆われてきたゲイツ氏の異常な行動やスキャンダルが次々に暴露されるようになってきた。

 そのなかでも衝撃的だったのは、ノーベル平和賞を得ようと目論んだゲイツ氏が「ノルウェーのノーベル平和賞財団とコネがある」とささやくジェフリー・エプスタイン氏と緊密な関係になったことであろう。実際、2人は揃ってノルウェーの財団を訪れ、ジャグランド会長に面談している。ゲイツ財団の関係者によれば、「ゲイツ氏は何が何でもノーベル平和賞を欲しがっていた」とのこと。

 エプスタイン氏といえば、幼児性愛者として知られたうえに、マフィアなど犯罪集団との非合法ビジネスがもとで、刑務所に服役中に自殺したいわく付きの人物であった。『ニューヨーク・タイムズ』紙の報道によれば、エプスタイン氏の手引きを得て、ゲイツ氏は自分の会社や財団に務める女性を次々と手籠めにしたという。このことでメリンダ夫人はゲイツ氏に対して、心底、愛想をつかしたようだ。

 27年間、間近にゲイツ氏の言動を観察してきたメリンダ夫人の離婚という結論には、単なる夫婦間の摩擦といったレベルを超えた「世界1の慈善事業家」による隠された世界制覇の闇を明らかにする意味があるようにも思われる。

(了)

<プロフィール>
浜田 和幸(はまだ・かずゆき)

 国際未来科学研究所主宰。国際政治経済学者。東京外国語大学中国科卒。米ジョージ・ワシントン大学政治学博士。新日本製鐵、米戦略国際問題研究所、米議会調査局などを経て、現職。2010年7月、参議院議員選挙・鳥取選挙区で初当選をはたした。11年6月、自民党を離党し無所属で総務大臣政務官に就任し、震災復興に尽力。外務大臣政務官、東日本大震災復興対策本部員も務めた。最新刊は19年10月に出版された『未来の大国:2030年、世界地図が塗り替わる』(祥伝社新書)。2100年までの未来年表も組み込まれており、大きな話題となっている。

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