2024年05月27日( 月 )

22年度、ついに延伸開業 地下鉄・七隈線が博多駅へ(6)

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【別府】城南区の中心?子育て世帯に人気のエリア

別府 中村学園大学(左)、中村学園女子高校(右)
中村学園大学(左)、中村学園女子高校(右)

 別府駅は、城南区役所や城南保健所の最寄り駅であり、駅周辺は実質的に城南区の中心といえるエリアだ。(学)中村学園グループの幼稚園と中高大学をはじめとした教育施設が集積し、周辺には、城南・別府・荒江の3つの団地が立地するほか、中村学園前の大通り付近から別府橋にかけての道沿いには、賃貸・分譲マンションが連なっている。なお、17年9月にオープンした「六本松421」によって活性化した六本松とは、駅として隣接しているが、エリアの間には別府橋という高架橋を挟んでいるため、賑わいの流入が制限される一方で、住宅地としての静けさは担保されるなど、良くも悪くも六本松エリアとは適度な距離感を保っている。

駅周辺では、城南区が別府、田島、中央区が鳥飼、城西などで住宅地が形成。
参考地価:「城南区鳥飼5丁目6番12:32万2,000円/m2」「城南区別府5丁目153番1:23万5,000円/m2」「城南区城西1丁目8番:42万円/m2」「城南区田島3丁目210番:13万円/m2

別府 別府駅(左)、別府駅周辺(右)
別府駅(左)、別府駅周辺(右)

 別府駅近くには、積水ハウスが施工を担当する分譲マンション「(仮称)グランドメゾン別府3丁目」や、柴田産業が施工を担当する店舗付き分譲マンション「(仮称)アクシオン別府駅前」の建設が予定されている。

 「近くに区役所などの公共施設が立地しているほか、公立の小中学校も人気の別府周辺は、主にファミリー層に人気が高いエリアであり、高値で取引されています。また、来年度の七隈線延伸開業によって、別府エリアは今よりもさらに人気が高まるのではないでしょうか。現在は、延伸を見越して販売を行っている新築物件もあります」(ライズエステート)。

別府 城南保健所
城南保健所

 駅の利用状況は、19年に431万3,000人だったのが、20年は323万4,000人と約100万人減少した。これは、中村学園大学の最寄り駅として多くの学生が利用する駅であるため、コロナ禍によって大学側が遠隔授業などを導入したことにより、通学で利用していた学生の数が減少した影響だといえるだろう。

 ちなみに、筆者はこの別府エリアに18年間住み続けているのだが、中心街でないことに加え、居酒屋などの飲食店がそこまで多くないことで騒音もほとんどなく、天神などの都心部に近いことから、住み心地や利便性には大変満足している。七隈線延伸も待ち遠しい。これからも別府エリアは、城南区の中心的地区としての存在感を発揮していくだろう。

【金山・茶山】家族層に人気、生活インフラ充実のエリア

金山駅(上)と、その周辺(下)
金山駅(上)と、その周辺(下)

 茶山駅および金山駅周辺は、ファミリー層に人気のエリアである。まず茶山は、公共施設が集積する別府まで徒歩約10分強で行けるほか、2つの小学校が近隣にあって日中は賑やかな一方で、夜間は飲食店などの人が集まりやすい場所があまり多くなく、閑静なエリアである。また、駅近くには城南体育館もあり、城南区におけるスポーツ拠点の1つとなっている。

 一方の金山は、七隈線の天神南と橋本のほぼ中間地点に位置しており、駅周辺には金山団地郵便局を始め、スーパーマーケット、ドラッグストアなどの商業店舗が充実。生活するうえで必要な施設が、周辺だけで完結している。また駅近くには、内部に金山小学校を擁し、総戸数1,352戸におよぶ巨大な金山団地が存在感を放っている。
 茶山駅近くには、アライアンスによる分譲マンション「エイリックスタイル 茶山駅グランアベニュー」の建設が行われている。

駅周辺では、茶山、田島、七隈、金山団地、友丘などで住宅地が形成。
参考地価:「城南区田島3丁目210番:13万円/m2」「城南区友丘1丁目957番20:10万9,000円/m2」「七隈2丁目824番11:16万9,000円/m2

茶山駅(上)と、その周辺(下)
茶山駅(上)と、その周辺(下)

   「校区によって差はありますが、茶山エリアは地下鉄開業前から人気のエリアでした。延伸計画もありさらに人気が高まっている印象です。また、茶山に限らず、七隈線沿線は戸建需要が高く、仕入れ競争も加熱しています」(ディーアンドエイチ)。

 「七隈線延伸と22年4月に開所される城南警察署の影響があってか、茶山地区の地価は上昇傾向にあります。また、茶山・松山は近年高齢者の方々が家を売り、空いた土地は分譲され、一軒家が建てられているようです」(地元関係者)。

 茶山・金山の両エリアともに教育施設が満足に整っているほか、生活インフラが十分に備わっている。子育てを行うファミリー層が住むには、うってつけのエリアだといえよう。

(つづく)

【坂田 憲治/立野 夏海】

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