急増するグランピングは地方創生の切り札となるか
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“三密”回避の観点から屋外レジャーに対する需要が増加するなか、キャンプの新スタイルとして「グランピング」が注目されている。気軽に豪華なキャンプを楽しむことが可能なことからコロナ禍でも利用者ニーズがある一方で、ホテル建設に比べて低コストで短期間に建設できるとして、グランピングに新規参入する事業者も増えてきた。
国内のグランピング施設は2015年ごろから増加傾向にあり、21年5月時点で約350の施設がある。既存のグランピング施設の類型【表】を見てみると、当初からグランピングとして開発されたのは115施設(グランピング)で、その他239施設は「グランピング寄りに移行」した施設となっている。「グランピング寄りに移行」とは、たとえば常設テントを設置することで利用単価を上げたキャンプ場や、BBQプランの開始などで集客率を上げるホテルやコテージなど、既存施設をグランピングに寄せて方向転換したことを指す。
全国でグランピングの企画・プロデュースを手がける(株)Booking Resortが関わる九州内の施設【図】を見ると、直近に開業した施設が多いことがわかる。なかでも、今年4月開業した「グランシア別府鉄輪」(大分県別府市)は、別府市が管理する公園を民間資金で整備・管理するPark-PFI事業として注目されている。Booking Resortは現在、開発中のものを含め63施設(直営・プロデュース含め)を開業させてきた。来年3月には102施設となる予定だという。
このように、コロナ禍で苦境にあるレジャー産業においても、拡大傾向にあるグランピング市場。自然環境の立地を生かした地域観光振興、地方創生の切り札として、今後の動向にも注目したい。
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最新グランピング施設「グランドーム福岡ふくつ」
~「MAX WORLD Channel(マックスワールドチャンネル)」8/28、29放映分【松本 悠子】
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