「博多」と「天神」の周縁、21年基準地価で上昇率上位に(前)
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【3位】中央区高砂2丁目
Map data (c) OpenStreetMap contributors, CC-BY-SA
3位となった「中央区高砂2-6-23」(ストゥーディオ南天神)は、日赤通りから少し入ったところにある6階建の単身者向け賃貸マンションで、最寄り駅の西鉄・平尾駅までは徒歩10分、同・薬院駅までは徒歩13分と、決して駅近とはいえないものの、天神まで自転車で行ける距離にあり、これまでもとくに単身者には人気のエリアだった。七隈線の延伸開業後には、天神と博多のそれぞれにアクセスしやすくなることや、天神との近さが見直され、近年は住宅地としてもとくに人気が上昇。それに呼応するかのように、マンションなどの開発が旺盛になっている。
ストゥーディオ南天神の目と鼻の先でも、78戸の分譲マンション「デュレジア薬院テラス(DEUX・RESIA YAKUIN TERRACE)」の建設が進められている。22年3月完成予定の同マンションは、不動産デベロッパー・LANDICが開発。「ここちよく、生きよう。」を企業理念にこれまで多数のマンションや商業施設を開発してきた、同社らしいモダンな外観は、都心の住宅地として魅力的なコンテンツが豊富にそろう薬院エリアの性格を生かしたマンション企画といえるだろう。LANDICは薬院3丁目でも70戸の分譲マンション「デュレジア薬院スタンス(DEUX・RESIA YAKUIN STANCE)」の開発を進めている。より天神に、より薬院のセントラルポジションに近い同マンションは、SUPPOSE DESIGN OFFICEらトップクエリエイターとのコラボレーションによってデザインされる。LANDICが建築に求めるスタンスを体現したマンションプロジェクトとなる予定だ。
日赤通り沿いでは旧パチンコ店のビルがついに売却され、K.ホールディングスにより解体工事が進められている。高砂は、北側に繁華街・天神、西側に西鉄駅があり、商住複合の平尾・高宮、東側にオフィスや単身向けマンション、飲食店がひしめく清川に囲まれ、さまざまな顔をもったまちともいえる。
(つづく)
【永上 隼人】
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