2024年04月24日( 水 )

団地マニア必見! 建替え前に見ておくべき小笹団地

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小笹のランドマーク

 福岡市中央区小笹。その小笹のランドマークである「小笹団地」で現在、小笹団地再生事業が動き出している。

 小笹団地は、1955(昭和31)年から73年(昭和48)年の約20年間をかけて中層賃貸住宅 54棟・978戸が建設された、福岡県住宅供給公社最大規模の賃貸住宅団地である。「小笹団地」は大きく北側エリア(31棟・530戸)と南側エリア(23棟・448戸)に分けられる。北側と南側を分けているのが集会所と小笹北公園。現在、再生事業により取り壊しが始まっているのは北側エリアだ。取り壊される前に、小笹団地の魅力について改めて触れてみたい。

小笹団地

当時最先端のデザイン

 世の中には団地を見るのが好きな「団地マニア」という方がおられる。そんな団地マニアにとっては、小笹団地はたまらない団地だろう。その理由として、小笹団地は敷地が広く、さまざまなかたちの建物を見ることが可能なことが挙げられる。

小笹団地

 団地マニアに根強い人気の「スターハウス」――上から見ると「Y」のかたちをしているこの建物は、すべてが角部屋となっているところが特徴だ。今ではほとんど見られなくなった建物なので、解体前にぜひ見ていただきたい。

小笹団地

 その他、スターハウスを2つつなぎ合わせたような「H」のかたちをした建物も珍しい。残念ながらこちらはすでに取り壊されてしまい、見ることはできなくなっている。他にも南側エリアには、「W」のかたちをした建物もあり、階段が優雅につくられていて、当時の人は鼻高々に上り下りしていたのが容易に想像できる。

小笹団地

【外部ライター・奥野 晃一】

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