糸島市議会議員として再始動、スター高橋のまちづくり
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混戦模様となった2022年1月30日投開票の糸島市議会議員選挙において、再びトップ当選をはたした高橋徹郎氏。寄せられた期待にどのように応えていくのか、いよいよ注目の議員活動が始まる。
コロナ禍での選挙戦
──まずは今回の選挙戦を振り返っての率直な感想をお聞かせください。
高橋徹郎氏(以下、高橋) コロナ禍の選挙戦ということもあり、以前のように人員をそろえて地域を回りながら支持を訴えるということはできませんでした。「何かお手伝いできることはありますか」と、応援に駆けつけて下さった方もいたのですが、万が一のことを考えると「ではお願いします」ということはできません。
妻や娘に手伝ってもらいながら、支持を訴えて回るこぢんまりとした選挙戦になりました。ただ、少人数でも戦えるという、気づきもありました。また、万が一候補者がコロナ陽性になった場合、選挙運動はどうなるのかなど、市の体制がコロナ禍に本当に対応できているのかという課題を抽出する機会にもなったと言えます。
──2014年の市議選に続いてのトップ当選となりました。
高橋 身が引き締まる思いです。私としてはまず、議会の機能強化に貢献することで、市の予算編成が適正かどうか、市の発注する仕事が地元の企業、ひいては市民に還元されているのか、しっかりとチェックしていきたいと考えています。
子を持つ親の目線で
──子を持つ親の目線での取り組みにも期待されます。
高橋 私を含め、今回の選挙で当選された方には子育て世代が多いので、連携は取りやすいのではないでしょうか。たとえば、糸島市運動公園の工事中は、通学路と工事車両通行経路が交わるところがどうしても出てきますので、地元からは安全面を危惧する声が聞こえてきます。こうした声を我が事として捉えられる代弁者として、地元と事業者双方にとって最善の解決案を見出していければと考えています。
──糸島の教育現場の環境についてはいかがでしょうか。
高橋 18年の市長選で訴えていた、学校施設のトイレの洋式化は進みましたが、コロナ禍に突入し、新たに整備が必要になったものもあります。それが通信環境の改善です。
今回の市長選・市議選においても、投票結果の確認で市のHPにアクセスが集中したため、通信速度が低下していました。リモート対応が求められるなか、通信環境の改善は不可避です。
また、私が個人的に注目しているのが、校内フリースクールです。さまざま理由から学校に通えなくなった子どもたちに、学びの機会を提供しているフリースクールですが、受け入れ可能な人数には限りがあります。また、クラスには入りにくくても、学校には通える・通いたいという子どもたちもいます。そうした需要に、校内フリースクールは応えられると思います。糸島市でも導入可能だと思いますので、すべての子どもたちに学びの機会を提供できるように、知恵を絞っていきたいと考えています。
「この問題に関しては高橋さんに相談すれば大丈夫」。そう言ってもらえるように、議員としての立ち位置を明確にして、糸島市がより良いかたちで発展していけるように、尽力していく所存です。
2期目に向けて
<プロフィール>
高橋 徹郎(たかはし・てつろう)
1967年生まれ。九州芸術工科大学芸術工学部工業設計学科卒。2003年から糸島に居住し、雷山小学校PTA会長や「糸島三都110キロウォーク実行委員長」などを務め、14年に糸島市議会議員に初当選。18年1月、糸島市長選挙に挑戦。以降、執筆活動など多岐にわたり活動を展開しており、22年1月、糸島市議会議員選挙でトップ当選をはたした。【代 源太朗】
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