2022年06月28日( 火 )
by データ・マックス

ヒト、モノ、コト、自然をつなぐ 「今宿オンライン商店街」

ローカル情報を発信

今宿オンライン商店街    福岡市西区今宿。今津湾を臨む海沿いのロケーションが特徴的な一方で、長垂山や高祖山などにも近いこの町は、JR筑肥線・今宿駅を擁することで福岡の中心部である博多や天神からのアクセスにも優れ、「海と山」「都市と自然」に囲まれた利便性と豊かさの両方の良さを享受できる。古くは江戸期に唐津街道の宿場町として栄えた歴史をもち、かつての街道筋を中心として静かな住宅街が広がるほか、近年は九州大学・伊都キャンパスの開設にともない、今宿駅周辺や幹線道路沿いを中心に新たなマンションなども増加。学生や子育て世帯などの若い住民が増えている活気あるエリアでもある。観光地として人気の糸島の玄関口に位置しながらも、その糸島に負けないだけのポテンシャルを秘めている町だと言っても過言ではない。

 その今宿には、よくあるタイプのアーケード型商店街などは形成されていないものの、キラリと光る個性をもつ小さな商店などがエリア内に点在。そうした点在するお店同士、さらには地域の人々とお店とをつなごうと、地元の今宿商工業協同組合が、ローカル情報の発信サイト「今宿オンライン商店街」を立ち上げた。

古き良き、人とのつながり

 同サイトは単なる商店の紹介にとどまらず、商店主の顔や“人となり”などをリアルに感じ取れることを特長としている。地域に根付いた酒屋や肉屋、パン屋、焼き鳥屋、インド料理屋などのほか、スポーツ用品店や畳店、写真店などが紹介されており、現時点で登録・掲載されている商店数はまだそれほど多くないものの、そのいずれも商店主らのインタビューなどでその人柄などがありありと感じ取れるつくりだ。単なる物やサービスを売るためではなく、商店主ら1人ひとりの人間性にフィーチャーすることで、「この店で買いたい」「この人から買いたい」といった古き良き商売の基本に立ち返り、「お店のファン」を増やしていくことに寄与する同サイト。その立ち上げにあたっては、福岡市のコロナ禍における商店街活性化支援策としての補助金を活用している。

 今宿オンライン商店街の仕掛け人の1人であり、今宿商工業協同組合の理事でもある(株)SALTの須賀大介代表は、「もともとはコロナ禍における商店主らへの支援策の1つとして立ち上げたサイトですが、それぞれのお店が、いかにしてお客さんから喜んでいただけるかという商売の原点を模索するきっかけにもなっているようです。そうした魅力あるお店同士のつながりのなかから、地域の交流や賑わい創出につながる場にもなっていくと思いますし、今後も、この町のヒト、モノ、コト、自然を取り上げることで、地域の皆さんと一緒に今宿を盛り上げていきたいと思っています」と意気込みを語る。

 人と人がつながるという、古き良き商売の原点をウェブ上で再現した今宿オンライン商店街。まだ立ち上がったばかりだが、これからさらに濃密な地域情報の発信とともに、今宿の町をさらに盛り上げていくことに寄与するだろう。

【坂田 憲治】


<INFORMATION>
今宿オンライン商店街

URL:https://imajuku-shotengai.com

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