旦過市場、二度目の大火 現場の声を取材
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8月10日午後8時55分ごろ、北九州市小倉北区の旦過市場の飲食店で、天ぷら油に火が入ったと119番通報があった。火の手はまたたく間に燃え広がり、30店舗を焼く大規模な火災となった。旦過市場では、4月19日にも、40店舗以上が被災した火事が起きており、警察は出火の原因について詳しく調べている。
16日、現地に赴くと、火災から5日半経過していたにもかかわらず焼けた黒い瓦礫が多数残っており、焦げくさい匂いが鼻をついた。地元住民は「やるせない気持ちでいっぱいだ。一日も早く復旧してほしい。そしてなによりも、真相解明を待っている」と話す。被災した青果店の店主は「無事だったのはステンレス製のテーブルの下にあった梅干しの漬物だけ。できることなら、店をこの街で再開したい」と語る。
旦過市場と市が運営する復旧対策会議 によると、前回の火災後に消防署の指導のもと消化器や消火栓も整備され、4月の火災の瓦礫処理はほとんどできている状況だったという。なお、今回の火事で被災した場所は2027年に完了予定としていた再開発地区に一部重なっている。今回の火災現場については、復旧の見通しが立っていない。旦過市場は再度消防署に徹底した指導を要請する方針だ。
【吉村 直紘】
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