サンリブの新ブランドBUONO誕生
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BUONOな体験をもっと身近に
福岡県を中心にスーパーマーケット「サンリブ」「マルショク」を運営する(株)サンリブが9月21日、「サンリブBUONO原店」(以下、ボーノ原店)をオープンした。イタリア語で「おいしい・すばらしい」を意味するBUONO(ボーノ)を冠した店舗に相応しく、もぎたて、とれたての高鮮度の商品が並ぶ。
ボーノ原店がオープンしたのは、ハンバーグレストラン「びっくりドンキー原店」跡地。福岡市早良区原の国道202号線沿いの同跡地は更地の期間が長かったこともあり、地域住民の間ではその後の開発動向が注目されていた。サンリブは経営戦略の一環として福岡都市圏への出店を検討するなかで、同跡地が立地条件に見合うと判断し、今回のボーノ原店オープンを決めた。
カーディーラーや飲食店など、多彩なロードサイド店舗で賑わう原エリアだが、幹線道路を離れると約4.5万人(約2万世帯)(※)が暮らす住宅街になっている。普段使いできるスーパーの誕生は、地域住民の生活利便性向上に貢献するものであり、高鮮度の青果や鮮魚、高品質の精肉を提供するボーノ原店は、家庭の食卓環境を変えるきっかけになる。
※:原・原西・飯原・飯倉中央・大原行学校区 福岡市公表「登録人口(校区別)」2022年6月末時点
サンリブにとって新業態となるボーノ原店の特徴は、前述の通り、高鮮度の青果や鮮魚、高品質の精肉を取りそろえている点にある。たとえば、青果は複数の道の駅から取り寄せることで、地元では普段手に入らない旬のものを、利用客がセレクトショップ感覚で購入できるようにしている。また、鮮魚に関しても志賀島や長崎県の漁港から、その日の朝に獲れた天然魚が直送される。精肉についても、サンリブのオリジナルブランド「サンマルもち豚」をはじめ、テナントに入る精肉店が、こだわりの逸品を販売する。
「もぎたて、とれたてのおいしさとすばらしさ。そして、ボーノ原店だから購入できるという、お買い物に対する喜びと楽しさを、地域の皆さまに提供していきたいと考えています」(同社)。
福岡都市高速環状線、西九州自動車道、福岡前原有料道路を結ぶ福重JCTから車で10分圏内という交通アクセスの良さが、九州各地から新鮮な食材を取り寄せることを可能とした。
五感が刺激される場所に
こだわり抜いた商品構成で、これまでのサンリブともマルショクとも差別化が図られたボーノ原店。季節ごとの旬の食材を取りそろえることで、福岡都市圏にいながら、買い物を通じて四季を感じられるようになっている点も、同店のこだわりだ。
「ボーノ原店では、良質な商品を安心価格でご提供するのはもちろんのこと、ホスピタリティにあふれた接客、季節ごとの旬とニーズ、トレンドの提供も行ってまいります。目指しているのは、お客さまが楽しさとおいしさ、驚きと発見を期待でき、実際にそれを体験できるスーパーです」(同社)。
ボーノ原店のコンセプトは「“おいしい”と“あたらしい”が出会う場所」。統一規格ではなく、毎朝九州各地から届けられる山海の幸をはじめとした“一期一会”の商品構成が、利用客に“ボーノな買い物体験”をもたらす。
ボーノ原店は2階建てで、1階に売り場、2階には100円ショップのダイソー、ドコモショップがテナントとして入る。店舗面積は4,203m2で、駐車場は67台分を確保。レジは、コロナ対策(衛生面の向上)や待ち時間の緩和などにつながるセルフレジが導入された。ボーノブランドの今後の展開を占う意味でも、ボーノ原店の動向が注目される。
ただ、今後も出店用地は探していくものの、あくまで地域の特色に合わせた店舗展開となるため、新店舗がボーノブランドになるとは限らない。サンリブは既存ブランドを割り振るのではなく、出店地域の特性を生かした店づくりを重要視している。ボーノに次ぐ新ブランドが登場する可能性は十分ある一方で、逆にボーノブランドが原店のみとなる可能性もある。
SDGs実現に向けた取り組みも
また、サンリブは時勢に合った取り組みにも注力している。たとえば、健康志向の高まりを受けて、ヘルシーを軸とした高付加価値商品を拡充。ボーノ原店でも、オーガニックや無添加にこだわったワイン、チーズ、生ハムといった商品ラインナップを強化している。
SDGs(持続可能な開発目標)に向けた取り組みについても、脱炭素社会の実現に向けた取り組みと合わせて、環境配慮商品・サービスの充実を図っている。一例を挙げると、商品トレーやペットボトルをはじめとする資源物の回収、売れ残り・消費期限切れなどの食品残渣を活用したバイオマス発電に関する情報を、店舗内で発信。店舗利用客の環境配慮行動の促進につながっている。
「店内POPに記載される文言の表現にもこだわっています。たとえば、これまで『見切り品コーナー』としていたものを、『お買い物上手コーナー』に変更しました。消費期限が迫る商品の購入を促すことで、食品ロスを少しでも減らしていければと考えています」(同社)。
このほかにも、サンリブではフードドライブ活動を行っている。フードドライブ活動とは、各家庭で使い切れなかった未使用食品を持ち寄り、それらをまとめてフードバンク団体や地域の福祉施設・団体などに寄贈する活動で、食品ロスの削減に寄与するため、多くの地方自治体で推奨されている。
サンリブでは現在、サンリブシティ小倉、サンリブ折尾、サンリブもりつね(守恒)の北九州エリア3店舗に加えて、サンリブくりえいと宗像、サンリブ古賀の合計5店舗でフードドライブ活動を行っている。
「SDGsに向けた取り組みに限らずですが、当社だけでやれることには限りがあります。コロナ禍でなかなか思うように活動できない状況が続きますが、将来的には地域のお客さま、企業さま、地方自治体とパートナーシップを組むことで、より幅広く地域に貢献していきたいと考えております。私たちは、これからも地域のお客さまの食生活をお支えして、日々の生活に役立てるサービスの提供に努め、各事業を通じて、より豊かで活力にあふれた地域社会の実現に尽力してまいります」(同社)。
地域に密着した店づくりと店舗運営で、子ども連れからシニアにまで広く愛される同社の新業態ボーノ原店が、地域の賑わい創出に資することを期待したい。
【代 源太朗】
<INFORMATION>
サンリブBUONO原店
開業日 :2022年9月21日(水)
所在地 :福岡市早良区原6-3-3
営業時間:午前9時~午後10時
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