2024年07月21日( 日 )

『脊振の自然に魅せられて』「番外編:北海道・旭川で70代最後のスキーを楽しむ」(後)

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スキー場へ

 旭川のホテルからスキー場まで、スキー場行きのバスで約1時間。ホテル前にスキー場行きのバス停があるものの、2月の3連休で一番スキー客が多い週であることを考慮して、メンバーたちと歩いて5分の始発から乗車した。始発から満杯になった。8時に出発して、9時過ぎに旭川のスキー場「カムイスキーリンクス」に着いた。

 昨年3月の連休に来ていたので、約1年ぶりのスキー場である。西日本のスキー場とは違い広大なゲレンデが目の前に広がる。カムイスキーリンクスは初心者コースを入れて25コースある広大なスキー場である。チケット売場にはすでに長い列ができていた。シニア1日券を買うのに長蛇の列に並んだ。仲間は自動販売機で買っていたので短時間で買えたようだ。翌日は自動販売機を利用することにした。

 合宿1日目はスキークラブメンバーで同室のNが、筆者を入れ1級、2級の女性陣5名に指導をしてくれた。ほかのメンバー5名は北海道でNO.1の山田卓也プロによる有料受講を受けていた。ホテルで同室のNはポイントを3つだけ教えてくれた。それをマスターするのに時間がかかる。頭で理解できても体が覚えてくれない。熟練者なりのポイントがあるのを知った。

 午前中は緩斜面での練習をし、昼から距離約2,800mあるゴンドラを利用し山頂へと登った。ゴンドラは8分で山頂に着いた。ゴンドラを降りると目の前に純白の樹氷が待っていた。眼下には広大な石狩平野が広がっていた。紺碧の空と白銀の世界、これがスキー場の魅力でもある。山頂から麓まで標高差600mの広大なコースが目の前に広がっていた。

プロの講習
プロの講習

 レッスンはポイント、ポイントの指導を急斜面で教えてもらった。参加したメンバーのウエアーが純白の雪上で目立っていた。急斜面を滑らかに滑り降りてゆくN、それを見ながら実践しているメンバーたち。なかなか滑らかな滑りとはならない。レッスンを受けるメンバーの滑りは急斜面ではスピードがつくので恐怖もあり、板が縦に落ちて行かない。

 ザーザザーと斜め横にブレーキをかけた状態で板が滑ってゆく。ここれが熟練者との違いである。その滑りをマスターするために練習する。筆者は小型動画撮影カメラ・ゴープロをネックウストラップにかけ撮影した。帰宅して動画を確認すると迫力ある画面となっていた。

 2日目は若い女性プロの小森彩未さんの指導を受けた(有料)。人気の女性プロである。受講者は指導者資格者(有資格者)から1、2級まで入れて12名、ほとんどの参加者が受講した。指導者となると褒めることも大切である。小森プロは明るく褒め上手であった。最高齢者の筆者を「心配していませんでしたか」と聞いてみた。足元がしっかりしているので心配はしてなかったと。日頃の筋トレが生きていた。午後の部の受講は控え目にして、最後のレッスン前に上がった。

 筆者はポイントとして体に覚えさせたのは、曲がる寸前より早めに曲がる体制に持ち込むこと。スキーは2本あるので外足、内足という呼び方をする。外側の板でスキーのエッジを蹴り出すということであった。併せて顔と胸を曲がりたい方向へ向ける。なるほど車の運転と同じかと納得した。

 2日目も終了し、帰りのバスを待った。スキー客が多いので2台目のバスに乗車。そのバスは路線バスで、スキーの板が丸出しで乗客にあたるので、スキーの板を抱いて座席に座った。

 この日は北海道在住の仲間も合流したので夜は恒例の懇親会であった。3月初めに80歳の誕生日を迎えるため、その前祝いをしてもらった。女性陣がパンケーキに80歳のローソクを2本、80歳の風船にトンガリ帽子を載せてくれていた。感動の時間であった。

 3日目はフリー滑降で、それぞれの技術に応じてグループ分け。筆者に次いで70代の高齢女性と2人で滑った。スキー場では転倒やスキーヤー同士の接触もあるので、万が一の事故を考え1人で滑るのは避けた方が良い。私のゴープロをネックストラップで首から下げ、後部から滑る姿をお互いに動画撮影をした。彼女は後から筆者を追っかけてくる。長い距離を滑り降りると、撮影のため筆者を追ってきた彼女はハーハーと息を途切らせていた。

 途中で会員のK夫婦と遭遇した。福岡県在住だがスキーシーズンは北海道のマンションに住み2週間はスキー、帰宅して仕事を済ませ、またスキー場へ。その繰り返しでシーズンは北海道でスキー三昧らしい。なんとも羨ましいご夫婦である。

仲間たちと
仲間たちと

 帰宅して、動画を見るとレッスンを受けた効果があるようで、今までより滑らかに滑っていた。スキーは生涯スポーツなので高齢になっても上達できる。

 帰りは仲間3人と同列車で旭川駅を新千歳駅に向け9時に発った。新千歳空港は雪が降り飛行機の除雪作業が始まっていた。筆者が搭乗する13時45分発のJAL機は1時間近く出発が遅れ、福岡空港に着いた時には夕日がきれいな時刻となっていた。スカイマーク利用者は4時間遅れであったらしい。天気と仲間に恵まれ、20日後に80歳を迎える記念のスキー合宿となった。

 スキーで大自然のなかを滑り降りてゆく爽快感は筆者にとって最高のスポーツであり、アンチエージングの秘訣かもしれない。

 原稿を書いているいま80歳を迎えた。4月29日に第10回脊振山系山開き、6月8日に第3回脊振サミットのイベントが控えている。

(了)
脊振の自然を愛する会
代表 池田友行

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