2024年04月24日( 水 )

豊かな発想が生み出すフルオーダー建具~顧客との新たな架け橋『Re-mado』誕生

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(株)筑紫工業

住まいに安心とくつろぎを

(株)筑紫工業 代表取締役 新内 一秋 氏

 (株)筑紫工業は、1973年の創業以来、ドアを始めとする木製建具や、シューズボックス、吊り戸棚などの住宅内装部品の企画・設計から製作・施工までを一手に手がけてきた。地元福岡を代表する建具業者として、40年あまりにわたって福岡のまちづくりに関わり続ける同社。そんな同社に寄せられる、地場大手デベロッパーを始めとする取引先からの信頼は厚い。その秘訣は、社是に掲げられた「誠意と技術 豊かな発想 思いやりの心で 使う人の身になったものつくり」の実践にある。

 「弊社では、既製品からフルオーダーのオリジナル製品の製造・施工まで、ワンストップで幅広く対応させていただいております。また、これまで培ってきた経験とノウハウを生かしたリフォーム事業も展開しています。5年前からは、フルオーダーの窓枠リフォームの提案・提供に力を入れた『Re-mado(リマド)』事業をスタートさせました。弊社ホームページに専用ページ『ちくしのリマド®』を設け、そこでサービス提供までの流れを説明した動画を公開し、ご覧になった方がどういった内容のサービスか一目でわかるようにしています。注文の受付から事前の見積もりまで、すべて同一ページ上で完結するので、お客さまに手間をかけさせません。おかげさまで、弊社にとって新しいお客さまとの出会いの場になっています」と、同社代表取締役の新内一秋氏はいう。

 顧客=使う人目線の徹底、自社工場での一貫製作が可能とする臨機応変な現場対応力と機動力。そして、すべてのサービス提供の基礎となる人材――“ちくしびと”の育成。これまでも、これからも、安心とくつろぎが同居する安らぎの空間づくりに、同社の存在は欠かせない。

Re-mado誕生秘話

 Re-madoは、古くなって痛んだ窓枠を、簡単に美しくリフォームするフルオーダーの窓枠リフォーム・窓枠カバー製品。既存の窓枠を生かしたオリジナル工法で、住まいの窓枠を短時間で簡単に新築の状態に蘇らせる。

 このRe-madoに用いられるのが、「Vカットマシン」という機械。汎用プラスチック(樹脂)をシート状にした、オレフィン印刷シートを貼った化粧板(建築物の内装や家具などの外装に用いられる木質材料)に使う機械で、シートを切らずにV溝を入れて折り曲げることが可能となる。国内でも数えるほどしかない大変珍しい機械なのだが、実は同社の創業者である新内三千秋氏と機械メーカーの社長が知恵を出し合い、世に誕生した機械でもある。

 「代々受け継がれてきたVカットマシンですが、大量生産・低コスト化が進むなかで、『処分して新しい生産設備を整えよう』との声も幾度となく上がりました。それでも、小ロット多品種を求めるお客さまの声に応えるため、残すことにしました。小ロット多品種に対応できることが、地方の町工場が生き残る道だという思いもありました」(新内代表)。

 時代の潮流に身を任せず、受け継がれてきたメーカーとしての遺伝子・矜持を守り抜いたことが、ネットワークサービスとVカットマシンが可能とするRe-madoサービスの誕生につながったのだ。

Reドアーも提供:既存のドア枠を生かしたオリジナル工法により、短時間施工・廃材減少を実現

【代 源太朗】

<COMPANY INFORMATION>
代 表 :新内 一秋
所在地 :福岡県筑紫郡那珂川町片縄東1-26-19
設 立 :1973年7月
資本金 :1,000万円
URL : http://www.chikushi-410.com​

 

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