2024年05月20日( 月 )

【特別対談】最大のテーマは駅前再整備と企業誘致(中)

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衆議院議員・宮内 秀樹 氏
古賀市長・田辺 一城 氏

 ――古賀駅前の再整備と企業誘致が最大の課題ということですが、宮内議員はどうお感じになりましたか。

 宮内議員 2つの課題とその計画について、私は大賛成です。駅を中心としたコンパクトシティやスマートシティを展開するまちづくりは、日本全国で取り組まれています。人や情報を駅に集めて活性化する構想は、ぜひ推進していってほしいですね。駅周辺にこれだけの工場が立地してきた歴史的経緯もありますから、新しいかたちでの活用の仕方を多くの方に理解していただく必要があるかと思います。

 田辺市長 駅があったからこそ、沿線に大きな工場や企業が集中している。これには大きな価値があり、歴史的経緯には感謝をしなければなりません。東口再整備の際にも、歴史を踏まえた話し合いは慎重にしていかなければなりません。再整備によって開かれた場所からは、今年100周年を迎えたニビシ醤油さんの歴史的シンボルとなる工場が望める。新旧の融合という点では、観光に訪れた方にも十分見ごたえのあるものになります。これまでなかなか手がつけられていなかったこの課題に、速やかに着手していきたいです。

古賀市マップ

 宮内議員 土地利用計画は、つくるだけでなく、つくってからも人の暮らしは何十年と続いていくのです。こういった再開発を進める場合は、他地域の事例を見てみるのも大切です。市として「この街をどのようにしていきたいのか」、きちんと市民にメッセージを届ける必要がある。その第一段階として、駅拠点の開発に着手するというのは、市民にも理解を得やすいと思います。

 田辺市長 西口の商店街はシャッターが降りているところもあり、かつての賑わいがなくなって非常に寂しくなっています。農商工が強みのまちなのに、現在は“商”が分散してしまっている状態ですが、これを再集積させるためにも、駅前を賑わいの空間にすべきなのです。

 宮内議員 秘書時代に関わった新宮町の開発で、当時の町長が大変悩んでいたことを思い出します。下水処理施設と区画整理を組み合わせてみてはどうかというようなアドバイスを多方面から受けて、10年かけてやり遂げたんです。

 また、福津市では「買い物できるところがない」という市民の声に応じて、イオンを誘致し、10年かけて新たな住宅地ができあがりました。これらの地域には、住宅地、終末処理施設、商業地をつくりたいという構想があった。本気で取り組めば、10年で実現できます。目に見える、実感できるメッセージが伝われば、市民はわかってくれるはずですから、強い気持ちをもって進めていくほかないと思います。

(つづく)
【東城 洋平】

<プロフィール>
衆議院議員・宮内 秀樹(みやうち・ひでき)

 1962年10月、愛媛県松山市出身。青山学院大学経営学部を卒業後、85年に愛媛県選出の国会議員・元総務庁長官の塩崎潤氏の秘書として政治の世界に入る。その後、塩崎恭久・元官房長官や渡辺具能・元国土交通副大臣の秘書を経て、2012年12月の衆議院議員選挙で初当選。現在3期目。

<プロフィール>
古賀市長・田辺 一城(たなべ・かずき)

 1980年5月、古賀市出身。福岡県立福岡高等学校、慶應義塾大学法学部法律学科を卒業後、2003年に毎日新聞社入社。11年4月に福岡県議会議員選挙に初当選し、県議を2期務める。18年12月に古賀市長に就任。現在1期目。

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