「博多」と「天神」の周縁、21年基準地価で上昇率上位に(後)
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【10位】中央区天神4丁目
Map data (c) OpenStreetMap contributors, CC-BY-SA
10位は「天神4-3-8外」(ミーナ天神・ノース天神)で、いわゆる北天神の商業施設だ。ミーナ天神・ノース天神はE&Yビルとともに、18年6月に福岡スタンダード石油が260億円で取得していた。ミーナ天神は、ユニクロを中核店舗とする地上8階・地下2階建ての商業施設。ノース天神は、ショッパーズ福岡専門店街を前身とする地上9階・地下2階建ての商業施設。E&Yビルは、地上6階建ての店舗兼駐車場ビル。3棟合計の敷地面積は約1,400坪といった大規模商業施設だ。
なお、またもや余談だが、【表2】商業地3位の価格をつけた「博多区博多駅東1-12-6」の南側にある旧レオパレスホテル博多も、福岡スタンダード石油が20年10月に取得するなど、福岡市内の大型ビル取引では常に名前が挙がる存在となっている。さらなる余談としては、レオパレスホテル博多からさらに竹下通りを南にいったところにある「シティ15ビル」(博多駅南1丁目)は、昨年6月にJR九州が取得。取得価格は28億円程度と見られている。
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このように、上位にランクインした地点だけでも、福岡市の都心が拡大している様子がうかがえる。これまで見てきた分だけでなく、【表2】のように、九州大学六本松キャンパス跡地の再開発が行われた六本松や、福岡市青果市場跡で来年春の開業を控える福岡初の「ららぽーと」周辺の住宅地が地価上昇率上位(県内)にランクインするなど、再開発がカギとなってまちが拡大した結果、地価上昇していることが見て取れる。
【永上 隼人】
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