2024年05月07日( 火 )

福岡再開発2022 大規模プロジェクトが目白押し(後)

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今年こそ進むか?箱崎キャンパス跡地

箱崎キャンパス跡地
箱崎キャンパス跡地

    東区の九州大学箱崎キャンパス跡地の再開発に向けては、21年8月にまちづくりに係る土地利用事業者の公募時期の再延期が発表されて以来、いまだ新たな動きはとくに見られない。当初予定では20年度中に事業者公募を開始する予定だったが、コロナ禍で企業の経済活動が停滞していることなどを理由に、21年1月に約半年程度の延期を発表し、8月に2度目の延期を発表。延期期間は未定で、具体的な公募の開始時期については、改めて公表するとしている。

 周辺エリアも含めて約50haもの広大な箱崎キャンパス跡地の再開発に向けてはこれまで、20年6月に都市計画の決定・変更手続きを実施。その後、民間事業者へのサウンディングを実施するなど、事業者公募に向けた準備を進めていた。公募で提案を求める範囲は、箱崎キャンパス跡地などのまちづくりエリアのうち、UR都市機構が開発行為を行う南エリアの大部分と、福岡市が土地区画整理事業を行う北エリアの南側部分。当初は事業者公募が20年度中に開始され、21年度中にも事業者が決定する見通しだったが、2度の延期を経て停滞を余儀なくされている。なお、箱崎キャンパス跡地における再開発に向けての基盤整備事業は23年3月末までの工期予定で現在も順調に進んでいるようだが、同地における新たなまちづくりのスタート時期については、まだ宙ぶらりんのようだ。

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 こうして見ていくと、天神ビッグバン&博多コネクティッドに代表される都心部だけでなく、ららぽーと福岡や箱崎キャンパス跡地など、市内の各地でさまざまな再開発が進んでいるほか、コロナ禍で一時は停滞していたホテルやオフィスの開発も各所で見られるようになっている。人口増に後押しされ、地方都市のなかでも稀有な“元気さ”を見せる福岡市。2022年以降もまだしばらくの間は、旺盛な開発が進んでいくに違いない。

【坂田 憲治】

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