産業力の強化で持続可能な古賀市へ
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古賀市長 田辺 一城 氏
企業の進出ニーズが相次ぐ、物流拠点としての優位性
──福岡地所(株)の新たな物流施設が古賀市内で計画されていますが、改めて物流拠点としての古賀市のポテンシャルの高さがうかがえます。
田辺 福岡地所さまの物流施設「(仮称)ロジシティ古賀青柳」が、古賀市青柳の「古賀青柳工業団地」内にできると聞いております。「ロジシティ」として2棟目となる同施設の立地場所に古賀市を選んでいただいたことは、大変嬉しく思っています。
おっしゃるように本市は、古くから唐津街道が通るなどの交通の要衝および結節点でした。現在も九州自動車道・古賀ICを擁するほか、国道3号および495号、福岡県道35号「筑紫野古賀線」といった主要道が市内を走り、陸路輸送だけでなく、九州自動車道や福岡都市高速を通じて空路・海路輸送にも対応できるなど、物流拠点としては優れたポテンシャルを有しています。そのため、以前より企業さまからの物流施設の立地場所としてのニーズの声を多くいただいておりまして、福岡県はもとより九州のなかでも非常に重要な物流の拠点機能を担う場所だと思っています。
たとえば今回、福岡地所さまが物流拠点を計画されている「古賀青柳工業団地」は、もともとは砕石場跡地だった場所で開発を行ったものです。約2年前に約10.4haもの広大な敷地の造成工事が完了したばかりですが、今回の福岡地所さまを含めて、すでに全4区画のすべてで入居企業が決まっています。
──市内のほかの物流団地の状況はいかがですか。
田辺 市内の物流団地としては、14年6月に造成工事を完了した本市青柳篠林の「古賀物流団地」があります。こちらは福岡県運輸事業協同組合連合会さまの第5次集団化事業として行われたもので、約19ha・全24区画はすべて埋まっており、筑紫野古賀線沿いの立地を生かした物流拠点として、その機能を発揮しています。
また、九州自動車道・古賀SAの西側に位置する「玄望園(げんぼうえん)」の土地区画整理事業が、20年12月に竣工しました。こちらも約28.2haという広大な敷地にもかかわらず、すでに全区画で入居事業者が決定しています。現在は区画内で徐々に、各事業者の拠点開設などが進んでいるところです。
【坂田 憲治】
<プロフィール>
田辺 一城(たなべ・かずき)
1980年5月生まれ、古賀市出身。福岡県立福岡高等学校、慶應義塾大学法学部法律学科を卒業後、2003年毎日新聞社入社。11年4月福岡県議会議員に初当選し、2期務める。18年12月古賀市長に就任。現在1期目。- 1
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