2024年04月15日( 月 )

【特別対談】組合の使命は「電気を安全にお届けする」

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福岡県電気工事業工業組合

(左)樋口理事長、(右)堀内副理事長
(左)樋口理事長、(右)堀内副理事長

 電気工事業に関する教育や指導のほか、情報・資料の収集および提供などを通じて、組合員の事業活動の支援に努めている福岡県電気工事業工業組合。同組合の理事長・樋口和宏氏と副理事長・堀内重夫氏の2人に、組合の役割や業界展望などについて語ってもらった。
(聞き手:(株)データ・マックス 執行役員 鹿島 譲二)

県内17支部で構成組合員の支援を

 ──まず、福岡県電気工事業工業組合の概要についてお聞かせください。

 樋口 もともと福岡県内の組合組織としては、戦後間もない1946年11月に福岡・筑後・大牟田地区の100名の電気工事業者が結束して、「福岡県電気工事業組合連合会」の名称で任意組合を結成したのが始まりです。当時は戦後の統制経済下でのあらゆる資材の受給配分機関としてのほか、九州電力(株)との連絡窓口としての必要性から、県内各地区で同じような電気工事業者の任意組合ができ、やがて北九州地区や筑豊地区も県連合会に加盟して、県内統一の方向に向かっていきました。その後、48年5月の「福岡県電気工事工業協同組合連合会」の設立を経て、50年6月には「福岡県電気工事業協同組合連合会」へと組織を改めたのですが、協同組合法による組織では解決し得ない点も多かったことから、より強固な組織とするために、中小企業団体組織法に基づく商工組合を結成し、59年5月に全国に先駆けて「福岡県電気工事業工業組合」(以下、福岡県工組)を設立して現在に至っています。

 現在、福岡県工組では福岡県内に17支部を構え、上部団体である「全九州電気工事業協会」(以下、全九電協)や、さらに上の「全日本電気工事業工業組合連合会」(以下、全日電工連)との連携も図りながら、1,200名弱の組合員の繁栄と組合組織の発展のために努めているところです。

 堀内 福岡県工組の内部組織としては、組織関係や上部団体との連携を所管する「特別委員会」のほか、機関紙の発行や組合運営を行う「総務委員会」、共同保守管理業務や電気設備保守などを所管する「管理委員会」、技術研修・技能競技大会や研修会・講演会などを所管する「事業委員会」、竣工調査・定期調査業務を所管する「調査業務」の計5委員会体制で運営しています。そのほか、50歳以下の組合員などで構成される青年部協議会(以下、青年部)があります。

 青年部は、いわば業界の将来を担う後継者の集まりで、地域ボランティア活動や電気使用安全月間PR活動、初心者向け積算講習会などの独自の活動を行っています。青年部の現在の会員数は約140名で、来年にちょうど創立30周年の節目を迎えるところです。

電気設備の安全調査業務、20周年を機にユニフォーム新調

 ──福岡県工組に入るメリットとしては、どのようなものがありますか。

 樋口 組合加入の特典としては、まず全日電工連の「認定損害保険制度」や「生活総合保険制度」「グループ共済制度」などの手厚い保障が受けられるようになります。また、組合員の技能や資質の向上を図るための各種講習会などを開催しているほか、組合として行った電力会社や諸官庁、関連機関との意見交換や情報収集などのフィードバックが受けられるなど、さまざまなメリットがあると考えています。

 また、福岡県工組では国の登録調査機関「福岡県電気安全サービス」として、九州電力送配電(株)からの委託を受けて行う、電気設備の安全調査も行っています。これは、電気設備の新設・増設の場合に実施する竣工調査と、電気設備の安全調査を4年に1回以上の割合で実施する定期調査の2つのパターンがあり、調査の実施は当組合の専門職員が行うほか、組合員の各社にも依頼し、調査1件ごとにきちんと費用も支払われます。当組合の重要事業の1つで、組合費以外の収益源でもあるのですが、組合員にとっても直接的な受注を得られるというメリットの1つになっています。

 堀内 この電気安全サービスを福岡県工組が行うようになって、今年で20周年になります。ただこれまでは、調査員が何度お宅を訪問しても、調査ができないケースもありました。というのも、調査員の服装などが統一されておらず、場合によってはヨレヨレの作業服で訪問したりすると、「どこの誰とも知れない変な人が訪問してきた」と怪しまれ、あからさまに居留守を使われることもあったようです。

新ユニフォーム
新ユニフォーム

    そこで今回、20周年を機に、今年6月からユニフォームを新調しました。清潔感のある爽やかな印象のユニフォームにして、左胸の部分には「九州電力送配電(株) 委託調査機関 電気安全サービス」と記載したワッペンを付けています。最近のインターホンはカメラの精度が良いので、「きちんと調査を委託された者ですよ」ということを伝えることができれば、安心感を与えられますし、調査に応じてもらえる率も上がってくると思います。20周年を機に行ったこうしたイメージチェンジで、電気安全サービス業務の円滑化につながればいいですね。

【文・構成:坂田 憲治】


<プロフィール>
福岡県電気工事業工業組合 理事長
樋口 和宏
(ひぐち・かずひろ)
(株)ハッセイ 代表取締役
福岡県電気工事業工業組合 理事長 樋口 和宏 氏1958年5月、北九州市出身。西日本工業大学建築学科を中退後、79年10月に(株)八西電業社(現・(株)ハッセイ)に入社し、88年6月に同社専務取締役に就任。91年3月には(有)黒崎エンジニアの代表取締役も兼務。96年4月に(株)ハッセイの代表取締役に就任した。福岡県電気工事業工業組合・理事長のほか、(一社)全九州電気工事業協会・副会長、全日本電気工事業工業組合連合会・理事などの数々の要職も務める。

<プロフィール>
福岡県電気工事業工業組合 副理事長
堀内 重夫
(ほりうち・しげお)
(株)堀内電気 代表取締役
福岡県電気工事業工業組合 副理事長 堀内 重夫 氏1958年12月、福岡県大野城市出身。筑紫工業高等学校(現・筑紫台高等学校)を卒業後、地元の電気工事会社に就職。86年に堀内電気工事店を創業。97年に(株)堀内電気として法人化。2017年5月に福岡電気工事業協同組合副理事長、21年5月に同理事長に就任。福岡県電気工事業工業組合・副理事長も務める。


<INFORMATION>
福岡県電気工事業工業組合

理事長:樋口 和宏
所在地:福岡市中央区高砂1-18-14
設 立:1959年5月
TEL:092-523-7747
URL:http://www.fukuokakenkoso.com

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