2024年02月27日( 火 )

土地区画整理事業が佳境、七隈線・橋本駅前(後)

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はしもとふれあい橋
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姪浜・九大学研都市に並ぶ、
西区の拠点となる期待も

 区画整理事業が進む橋本駅前では、道路の切替工事をはじめ、送迎車向けの乗降場とそこから駅までの動線上にシェルター(上屋)を設置するなど、駅前広場(面積:約3,400m2)の整備が進む。市街化調整区域となっていたエリアの市街化区域への編入で、住宅だけでなく、商業やサービス機能の充実が可能になるなど、同事業対象エリアでは良好な住環境形成が図られている。

 対象エリアの地権者などで構成された福岡市橋本駅前土地区画整理組合と、同組合がまだ準備組合のころから協力関係にあった日本工営都市空間(株)(旧・玉野総合コンサルタント(株))、そして工事代行者である西松建設・アスミオ.JVらの連携により、橋本駅前に新たな賑わいが創出されようとしている。同駅周辺は拠点ゾーン、西側は沿道ゾーンと住宅ゾーンに位置付けられており、住宅をはじめ、住民の生活利便性向上に資する店舗などの誘致が進められる。計画人口は700人超で、戸建だけでなく、マンションなどの集合住宅が建設される可能性もある。

 また、検討段階ではあるものの、「(仮称)橋本駅南土地区画整理事業」(約28ha)も計画されており、実現すれば橋本駅前土地区画整理事業との相乗効果の発揮はもちろん、橋本駅前や戸切にとどまらず、隣接の羽根戸など、野方金武線沿いエリアにも波及効果がおよぶものと考えられる。未開発地を多く残す橋本駅周辺エリアが今後、姪浜や九大学研都市に並ぶ西区の拠点となっていく可能性も十分にあり得るだろう。

(了)

【代 源太朗】

橋本駅前土地区画整理事業に寄せて

福岡市橋本駅前土地区画整理組合
理事長  西嶋 繁幸 氏

 2005年の地下鉄七隈線の開業にともない橋本駅ができたことで、福岡市の中心部・天神にも簡単に行けるようになり、外環状線道路、都市高速道路の整備も進んだことで、都心部への交通利便性はさらに向上しました。長年にわたり田畑しかなかった地域でしたが、幹線道路沿いに買い物や外食ができるお店が建ち並ぶようになり、暮らしやすいまちへと発展しました。都市計画を推進してくれた福岡市に対して、大変感謝しています。

 一方で、橋本駅至近地は従前通り田畑が広がっていることから、せっかくならば市のまちづくりに貢献することで、住みやすくなったこのまちのさらなる発展を目指そうという思いに至り、新たなまちづくりに取り組むことになりました。

 11年に準備組合を設立してから、事業化に際しての課題や事業計画の合意形成など、地権者の皆さんや市との協議・検討を重ね、20年に土地区画整理事業の事業認可を受けるまで、長い年月がかかりました。土地区画整理組合の設立認可時期がコロナ禍における緊急事態宣言中だったこともあり、各地権者への配慮のため協議が行えないなど大変な時期もありましたが、組合役員を中心に、本当によく頑張ってやってこられたなと思います。20年7月からは工事に着手し、現在1つひとつ事業を進めているところです。地権者や近隣の方々の協力を得ながら、早期完了を目指し、組合役員一丸となって、事業完了まで引き続き努力していきたいと考えています。

 橋本駅前地区は、地下鉄七隈線の始発駅であり、幹線道路沿いには木の葉モール橋本など商業施設が立地しています。また、室見川や飯盛山などの豊かな自然、西部運動公園などの交流施設もあり、良好な生活環境が整っている点が強みだと思います。その強みを最大限発揮できるようにするためにも、今回の土地区画整理事業を通じて、駅近接道路などのインフラ基盤を整備しています。事業期間中には、七隈線の博多駅までの延伸完了、駅前広場の整備も進み、それらの動きに合わせて企業と連携することで、地区の西側には主に戸建住宅を、駅に隣接する街区には商業機能やサービス機能の誘致を進めており、まちに新たな賑わいを創出できることを期待しています。

 駅南地区でも土地区画整理事業を検討中ということですので、相互の地区が連携することにより、地域がさらに発展していくことが望ましいと思います。協力できることがあれば、私たちも協力していきたいと思っています。

 橋本駅前土地区画整理事業では、橋本駅前地区の地権者だけでなく、近隣住民の方々や橋本駅の利用者の方々が訪れやすく、域内を移動しやすい、そんな誰もが楽しめるまちを目指しています。事業完了後に、暮らしやすくなったと喜んでいただけるように、そして、若い人からお年寄りまで、多くの人たちがこれからも訪れたい、住み続けたいと思って集い、賑わいの絶えないまちになれば幸いです。橋本駅前周辺地区が、福岡市西南部地域の生活拠点となることを期待して、引き続き新たなまちづくりに尽力してまいります。

(前)

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