兵庫県警は9日未明、斎藤元彦知事の告発文書問題を調査していた県議会調査特別委員会(百条委員会)の委員を務め、今年1月に亡くなった竹内英明元県議に関する虚偽情報を発信したとして、名誉毀損の疑いで政治団体「NHKから国民を守る党」党首の立花孝志容疑者を逮捕した。立花容疑者は逮捕前日まで、自身のX(旧・ツイッター)で大阪市内の飲食店にいる様子などを投稿していた。
逮捕容疑は、昨年12月13日から14日にかけて行われた大阪府泉大津市長選の街頭演説で、竹内氏について「警察の取り調べを受けているのは多分間違いない」などと発言し、さらに今年1月、SNSや埼玉県川越市議補欠選挙の応援演説で「明日逮捕される予定だった」などと虚偽の情報を発信して名誉を傷つけた疑い。竹内氏の妻が名誉毀損容疑で兵庫県警に刑事告訴し、6月に受理されていた。
竹内氏は、斎藤知事が不信任決議を受けた後の知事選で再選をはたした翌日、「一身上の都合」を理由に県議を辞職し、1月18日に死去した。村井紀之・前兵庫県警本部長は同月開かれた県議会警察常任委員会で、竹内氏に関する発信内容を否定。後任の小西康弘本部長は4月の着任会見で「不偏不党の立場を堅持しながら、法と証拠に基づいて適切に捜査指揮をとっていく」と述べていた。
なお、県警は6月、百条委員長を務めた奥谷謙一県議への中傷をめぐり、名誉毀損などの疑いで立花容疑者を書類送検していた。
【近藤将勝】
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