(全国青年市長会ホームページより)
元広島県安芸高田市長で、地域政党「再生の道」前代表の石丸伸二氏が先月末、YouTubeチャンネル「ReHacQ(以下、リハック)」の生配信に出演し、新設された「リハック九州」の支局長に就任したことを発表した。すでに事務所の場所も決まっているという。
8月に自らが立ち上げた政治団体の代表を退いたが、その後の動向が注目されていただけに、石丸氏の福岡移住について、さまざまな憶測、推測が飛び交い注目が集まっている。
リハックは、テレビ東京で人気番組「家、ついて行ってイイですか?」などを手がけたテレビプロデューサー・高橋弘樹氏が主宰する政治・経済を取り上げたYouTube番組で、最近では公明党の斉藤鉄夫代表や共産党の志位和夫前委員長も出演したことで話題となった。
【まったり緊急生配信】ReHacQから大切なお知らせ【石丸伸二vs高橋弘樹】
石丸氏とともに出演した高橋氏が「リハック九州の支局長、リハック九州のCCO(仮)に就任しました」と説明。石丸氏は「肩書がやっと復活しました」と笑顔で答え、「今、滋賀県民なんですけど、来月の半ばには福岡県民になります。もっと細かくいうと福岡市民です」と福岡への移住を明らかにした。
高島市長との関係については「時々遊びに行ったり飲んだりさせてもらっています」と、親交があることにも言及した。なお、12月28日に高島宗一郎福岡市長と石丸氏の対談が予定されていることも発表された。
いずれにしても、このタイミングで石丸氏が福岡市を拠点に定めたことは、来年11月に予定される福岡市長選や衆院選を視野に入れているのではという見方が広がっている。
自らYouTubeで政治について発信している福岡県内の地方議員は、「(石丸氏は)福岡市長を目指すのではないでしょうか」との見方を示した。自身も衆院選に立候補経験のある野党関係者は「もし福岡市長選や県知事選に出るようであれば、厳しいのではないか」と述べた。現職の自民党・鬼木誠氏の後援会関係者は「福岡はさらに注目が集まりますね」と語ったが、無党派層が多い福岡2区に石丸氏が参戦する可能性もあり得る。
高島市長は現在4期目であるが、市長の任期満了は2026年12月6日で、市長選まで1年を切った。中心市街地の再開発など市政の課題はあるが、高島市長に近い福岡市議は以前から「もし国政に行けば即戦力になる」と期待を込めて語っていた。
現時点で5期目を目指すのか明らかにしていないが、年末の石丸氏と高島市長の対談で何が語られるのか、注目されることは間違いないだろう。
【近藤将勝】








