環境共生と地球環境に貢献する使命

芝浦グループホールディングス（株）　代表取締役会長兼CEO　新地　哲己

次々に日本初を試み成功

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芝浦グループホールディングス（株） 新地 哲己 代表取締役会長兼CEO

　1977年10月に、シンチデンキとして家電販売業を創業した、芝浦グループホールディングス（株）の代表取締役会長兼CEOの新地哲己氏。まちの電気店からスタートし、その事業展開の歴史のなかで磨き抜かれた技術力に加え、卓越した先見性と秀逸なアイディアを融合させて、幅広いジャンルでの事業を展開。家電販売が量販店の台頭で不振に陥り、業態転換を決意。84年８月に芝浦特機（株）として法人化した後、ビルやマンションの空調設備・住宅設備機器設置工事を手がけた。

　事業を推進するなかで、新地会長は『環境』というキーワードの将来性に着眼する。自然環境保護の機運が高まるなか、本当の「住環境」とは何かを構想し、太陽光パネルを設置したマンションを自社で企画・施工への事業を進めた。太陽光パネルを備えたマンションや住宅は今でこそ珍しくはないが、新地会長が立案した日本初の全戸別供給型太陽光発電付賃貸マンション『ニューガイア上石田』（2005年２月完成、43戸）は、当時、経済産業大臣賞を受賞するほど先駆的なものとして、世間の注目を一身に浴びた。その後、賃貸・分譲マンション『ニューガイア』シリーズを福岡および九州地方に供給。地球環境に優しくCO２削減に貢献するマンションは、ユーザーから高い評価を得ている。

　そのノウハウを駆使したのが、メガソーラー事業である。12年７月に福岡県嘉麻市に2000ｋＷのソーラーファームを建設、操業をスタートさせた。その後、福岡県下を中心に九州・山口県にソーラーファームを開設・操業し、30カ所、出力総計71ＭＷの発電所を有するまでに事業を発展。地場の中小企業がメガソーラーを開設・操業させることも日本で初めてのケースとなり、名実とも『メガソーラーのパイオニア』として自然再生エネルギーの普及と発展に貢献している。

　そして、長年の建設および不動産の経験を生かし、ホテル事業へ進出した。14年７月に『ホテルニューガイア博多』をオープンさせ、既存のビジネスホテルおよびシティホテルを買収し、スピード感溢れる事業展開を実践。次々とリニューアルしてオープンさせ、現在、福岡市内を中心に８棟のホテルを運営している。16年２月までにさらに３棟をオープンさせ、計11棟を運営する。将来的には、17年までに30棟１５００室の規模を目標としている。固定観念にとらわれず、顧客の目線でのハードとソフト面を整備し、癒しと安らぎを提供し続ける。各所の『ニューガイア』のホテルが、オープン以降、曜日を問わずに常に100％に近い高稼働率を維持していることに、顧客の満足度の高さが表れている。

事業を通じて人材を育て輩出する

　現在、同社グループは、同社を筆頭に10社で形成されている。メガソーラー、建設・不動産（マンション・住宅）、ホテル事業を中核に、飲食業、美容・健康、そして電力売買事業を展開し、地域社会の活性化に貢献する。どの事業にも、新地会長が長年の事業歴で培ってきたノウハウ・知力、技術力、そして豊富なアイディアの創意工夫が盛り込まれている。同社グループの企業目標である地球環境への貢献と環境共生に沿い、より高い顧客満足度を創造するために、きめ細かな計画、そしてスピード感ある実行力、そして現状に甘んじることのない進歩する姿勢での事業展開を具現化している。

　その新地会長の情熱・行動、そして志が、次の世代を担う人材へ受け継がれている。傘下のグループ企業の経営は有能な人材に一任しながら、マネジメントを行う。このダイナミックな事業推進と経営マネジメントこそが、企業の健全な発展を実らせ、次々と優秀な経営者を輩出するお手本となる。永世・永代に続き、受け継がれていく企業として、さらなる事業の展開が期待される。

※記事内容は2015年８月31日時点のもの

＜COMPANY INFORMATION＞
芝浦グループホールディングス（株）
代　表：新地　哲己
所在地：北九州市小倉南区上石田4-17-22
設　立：2010年８月
資本金：４億5,400万円
ＴＥＬ：093-962-6007
ＵＲＬ：http://www.shibaura-group.com

＜プロフィール＞
新地　哲己（しんち　てつみ）
1953年４月生。福岡県田川市出身。門司工業高校卒。家電販売会社に勤務後、77年にシンチデンキを創業。84年、芝浦特機（株）に法人改組し、空調総合設備会社としてスタート。2010年、持ち株会社として芝浦グループホールディングス（株）に改編、現在に至る。