2024年04月26日( 金 )

パート時給、据え置きの方向に 最低賃金引き上げ、1~3円にとどまる

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 スーパーのパート・アルバイト時給の指標となる最低賃金が10月から福岡県で1円、佐賀と大分県で2円、長崎などのその他の4県で3円引き上げられることになった。

 新しい最賃は福岡県842円、佐賀・大分792円、その他4県は793円となる。

 福岡都市圏の食品スーパーでは現在、平日昼間帯のレジ係で時給841円~850円が相場。最賃と同額の841円は少なくとも1円の引き上げが必要になるが、これを除くと据え置かれる公算が大。

 最賃は2016年度から4年連続で前年度比3%以上の改訂が行われてきた。15年10月にマルキョウは760円、西鉄ストアは750円だったが、19年10月にそれぞれ850円、841円と4年間で12%前後上昇した。この間、売上は伸び悩んでおり、人件費増を吸収するため人員配置の見直しや作業の改善、セルフレジの導入で総労働時間を抑制してきた。

 最賃の改訂幅がわずかであることやコロナ禍で労働需給が緩和されていることもあって、今年度は時給の引き上げを見送るのが大勢と見られる。

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