【FFG】十八親和と熊本でも『投信のパレット』の扱い開始
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金融持株会社の「ふくおかフィナンシャルグループ」(FFG、福岡市)が4月12日、傘下の十八親和銀行(長崎市)と熊本銀行(熊本市)で投資信託商品を顧客に紹介する『投信のパレット』の取り扱いを開始する。
同社が独自に開発した「投資信託の分析・提案システム」を使い、国内ほぼすべての投資信託約4,800銘柄を分析、顧客の考えに沿った商品を提案する。地方金融持株会社では初の試みという。傘下の福岡銀行は昨年2月にサービスを開始、1年間の投信販売額約1,200億円のうち『投信のパレット』を販促ツールに使った割合がほぼ半分を占めた。
『投信のパレット』は、対象の銘柄を45グループに分け、過去の運用成果、安定性、分配金などの6項目をそれぞれ5段階で評価する。同一グループの銘柄でも、長期で比較すると、評価1と評価5では運用成果に大きな差があることが一目でわかるなど、顧客がニーズに合った銘柄選択をし易くしている。
併せて投信コンサルタントの行員が対面で顧客の相談に応じてリスクの許容度や収益目標など希望を聞き取りながら、銘柄の組み合わせなどを提案する。
扱いを開始するのは、十八親和銀行の全店(東京中央支店、大阪支店、投資信託非取扱店)、熊本銀行の全店。同社は傘下のフィンテック会社「iBankマーケティング」(福岡市)が開発したスマホ上で口座の残高照会や入出金明細を確認できるアプリ「Wallet+(ウォレットプラス)」を、傘下行以外に資本関係のない九州内外の地方銀行にも積極的に売り込む。
『投信のパレット』拡大について、同社広報グループは「傘下2行が取り扱いを始めようとしている段階なので、まず2行の実績を積みたい」としている。
【南里 秀之】
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