2024年03月29日( 金 )

福岡再開発の目玉となるか好立地パチンコホール(前)

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姿を消すパチンコホール

 パチンコホール(以下、ホール)の減少に、歯止めがかからない。警察庁公表データによれば、2021年末時点でのホール数は8,458店舗(「令和3年における風俗営業等の現状と風俗関係事犯の取締り状況等について」参照)で、9,000店舗を割り込んでいる。かつては国民的娯楽として親しまれ、約30兆円の市場規模を誇っていたパチンコ業界だが、今ではその規模は約14兆円にまで縮小している。

 業界の地盤沈下が止まらないなかで、勢力図も変化した。長らくマルハン、ダイナムとともに御三家として君臨してきたガイアは、閉店や事業譲渡による店舗再編を加速。東京本社の大手が地方のホールを買収するのではなく、地方のホールが大手の店舗を買収するといった逆転現象が散見されるようになった。なかでも「Dステーション」運営のNEXUS(群馬)、「キコーナ」運営のアンダーツリー(大阪)、「123」運営の延田エンタープライズ(大阪)らは、積極的なM&Aの活用で、業界内において新御三家と呼べる存在感を放っている。

メガガイアは九州では本城店(北九州)と上峰店(佐賀)を残すのみとなった
メガガイアは九州では本城店(北九州)と上峰店(佐賀)を残すのみとなった
スーパーDステーション飯塚店に生まれ変わる旧・ドットコムパワー(5月撮影)
スーパーDステーション飯塚店に生まれ変わる旧・ドットコムパワー(5月撮影)

 資本力のある企業によって、市場の寡占化が進むパチンコ業界。規模の大小を問わず、次々とホールが姿を消していくなか、福岡でも大きな動きがあった。

【代 源太朗】

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